年齢を冠したタイトルに惹かれているわけではない。 でも、97歳に続き、今回は41歳。はい、自分の年齢です。 日々の生活、現実世界に転がる問題に辟易すると、帰りたくなる場所があるとすれば、私は、池田晶子さんの本を読むという行為が、それになる。 たとえば、天空に広がる無数の星を眺めながら、「この星の光は、実際には何億光年も昔のもの」とかなんとか、宇宙的規模なことを考えて見たりする。 そうやって、自分の悩みを俯瞰して、こんなの大したことないや、って意識を変える感じに似ているかも。 でも、池田さんは、日々のこまごまとした生活にまつわることではなく、生きて死ぬことについて、命について、宇宙について思いをはせることことが、本当のことなんだと看破する。 つまり、そっちを「考える」ことに時間を割くことが、まっとうなことだと。 手持ちにあった「暮らしの哲学」を流し読みしてから、図書館で借りた「41歳からの哲