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池田晶子の検索結果81 - 120 件 / 173件

  • 煮詰まった時の、池田晶子さん。 - すれっからし手帖

    年齢を冠したタイトルに惹かれているわけではない。 でも、97歳に続き、今回は41歳。はい、自分の年齢です。 日々の生活、現実世界に転がる問題に辟易すると、帰りたくなる場所があるとすれば、私は、池田晶子さんの本を読むという行為が、それになる。 たとえば、天空に広がる無数の星を眺めながら、「この星の光は、実際には何億光年も昔のもの」とかなんとか、宇宙的規模なことを考えて見たりする。 そうやって、自分の悩みを俯瞰して、こんなの大したことないや、って意識を変える感じに似ているかも。 でも、池田さんは、日々のこまごまとした生活にまつわることではなく、生きて死ぬことについて、命について、宇宙について思いをはせることことが、本当のことなんだと看破する。 つまり、そっちを「考える」ことに時間を割くことが、まっとうなことだと。 手持ちにあった「暮らしの哲学」を流し読みしてから、図書館で借りた「41歳からの哲

      煮詰まった時の、池田晶子さん。 - すれっからし手帖
    • 【開催後記】2019年10月19日 池田晶子『14歳からの哲学』を読む①~「考える」と「言葉」を考える~

      タグ 14歳からの哲学P4Cアニメコミックプラトン初心者大歓迎哲学政治哲学映画池田晶子漫画読書開催後記SF 主催者の藤沢です。 今回は池田晶子著『14歳からの哲学』を、すべて読んでいく連続企画の第1回目でした。 この本を選んだのは、専門用語なしに、日常の言葉で、語ってくれる、稀有な哲学書だと思っているからです。 まずは、参加者の方々に、読まれてみての感想をお聞きしました。 基本。本当に基本。だから大事。昔、読んだときは、全く頭に入ってこなかったのに、今回読んだら、すごい読めた!スラスラ頭に入ってくる。出会って以来、引きこまれている。池田晶子の言葉で「この世には一人しかいない」というのが特に好きだ。(別の本の言葉です)やはり、ただの哲学入門書じゃないですね。 最後のなんか、恋をしているような感想です。 それだけ、人を魅了する力を持った哲学者(本人は「文筆家」と名乗ってらっしゃいました。曰く、

        【開催後記】2019年10月19日 池田晶子『14歳からの哲学』を読む①~「考える」と「言葉」を考える~
      • 池田晶子『14歳からの哲学』トランスビュー - kanjinaiのブログ

        14歳からの哲学 考えるための教科書 作者: 池田晶子出版社/メーカー: トランスビュー発売日: 2003/03/20メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 117回この商品を含むブログ (153件) を見る 2003年4月11日信濃毎日新聞掲載 評者:森岡正博 (http://www.lifestudies.org/jp/) この宇宙はなぜ存在するのか。生きる意味とは何か。池田晶子さんは、答えが容易には見つからないであろうこれらの問いを、若者たちに突き付ける。そして、これらの問題について、自分の頭で考え続けよと迫るのだ。青少年向けの哲学入門書は、過去の思想家たちの学説のエッセンスを伝えるものが多いが、この本はちがう。これは、読者が実際に哲学をすることを目指して書かれた本なのである。 池田さんの主張は、非常に明快だ。私が存在しているという出来事、それは奇跡そのものだ。これに比べれば、世

          池田晶子『14歳からの哲学』トランスビュー - kanjinaiのブログ
        • 名曲名演随筆 : 池田晶子のベルクソン評と小林秀雄

          2007年09月10日18:37 カテゴリ小林秀雄池田晶子 池田晶子のベルクソン評と小林秀雄 小林秀雄を深く敬愛していた池田晶子は、しかし、小林が親炙したベルクソンには辛い評言を呈している。 「ベルクソンという人は、なぜかくも大らかにいられるのかしらと疎ましく感じることがある、殊にこちらが世も末の鬱状態のなかで悶絶しかかっているようなときには。」(池田晶子『考える人』) 池田にとってはベルクソンの思想には考えることに伴う「狂」が欠けているのだろう。だから、哲学ではなく「生命の叙事詩」だとうつるのだ。私には池田のその「狂」がときには「凶」に変じたのではないかと、その著作を読んで感じられることがあった。たしかに、小林秀雄の若年期の文章には己の自意識のすさまじさに苦悩する青春の噴出とそれに伴う「狂」があった。だが、その一方、志賀直哉論にうかがわれるような清澄でかつ和やかな精神への希求も激しかった

          • 中島義道さんの池田晶子追悼文(新潮45) - 哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

            久里浜@さんに教えてもらった新潮45の記事を少し紹介します。ランティエの追悼文同様に立ち読みで済ませようと思ったら、4ページもあったので、つい買ってしまいました。 中島さんにとって、池田さんも参加されていた「大森会」での池田さんの思い出が二つ、ネガティヴなものがあるそうです。 (その1)「彼女はいつものように机にうつ伏せになって、周囲のカンカンガクガクの議論から遠く離れてひとり遊泳しているようであったが、「痛み」の議論の最中すっと頭を上げて、(池田さんが)次のように発言した。「歯が痛いとき、その痛みをじっと見ている自分がいる」 場違いな発言で、みな瞬時うろたえた。・・・(某氏)が「そりゃ、あんまり歯が痛くないからじゃないの?」とチャチャを入れると、みな爆笑し、それでその話は終わった。」 (その2)「同じような彼女の発言に対する「無視」が大森先生自身の口から発せられた。池田さんがメルロー・ポ

              中島義道さんの池田晶子追悼文(新潮45) - 哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ
            • 伊藤亜紗 | 受賞者一覧 | (池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞

              【略歴】 1979年、東京生まれ。 東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長。 同リベラルアーツ研究教育院准教授。 マサチュ-セッツ工科大学客員研究員(2019)。 専門は美学、現代アート。 元々生物学者を目指していたが、大学3年次より文転。 東京大学大学院人文社会系研究科美学芸術学専門分野博士課程修了。 文学博士。 主な著作に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社)、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『目の見えないアスリートの身体論』(潮出版社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)がある。 趣味はテープ起こし。 インタビュー時には気づかなかった声の肌理や感情の動きが伝わってきてゾクゾクします(談)。 【授賞理由】 「体」という「内なる他者」と、どう向き合うか。 肥大する情報空間の中で身体性が希薄化していく現在、ますます重要度

              • 6月14日  生活に哲学を落とし込む。池田晶子さんとか森博嗣さんとか。返却しなかった本を読んで。 - 夢見るように、考えたい

                ランキング参加中生きることは物語を描くこと、それは哲学すること 本日の体重64.8KG、体脂肪13.1%。うーん、やはり63キロ代に落とすべきか。。 まあ、順調に落ちて来てはいるのだが。。 昨日は降雨と強風があったので、図書館に行くのをやめた(歩きで往復8000歩位かかる)。今までは天気が悪くてもガンガン歩いていたのだが、寒くて雨だとつらすぎる(暑いのはまだいい)というのが最近の学びである。風が無ければそれでも行ったかもしれないが。 結果的には正解だったようだ。折りたたみ傘が風でひっくり返ったのも要因である。まあ、荷物が軽く、防寒防雨が完璧であれば行く手もあるが、無理はしないようにした。 副次的に、まだ読み切っていない本を読み進めることができた。これもめぐり合わせ、天気が良かったらこの本はもう読まなかったかもしれないのだ。返却しなかった本は、森博嗣さんの「道なき未知」。2017年の発刊であ

                  6月14日  生活に哲学を落とし込む。池田晶子さんとか森博嗣さんとか。返却しなかった本を読んで。 - 夢見るように、考えたい
                • 池田晶子 - Google 検索

                  池田 晶子(いけだ あきこ、1960年8月21日 - 2007年2月23日)は、日本の哲学者、文筆家。東京都港区出身。本名:伊藤晶子(いとう あきこ)、旧姓:池田(いけだ)。

                  • 私の好きな本⑤『人生のほんとう』池田晶子 | 名曲喫茶 月草

                    池田晶子である。 その名を口にすると、30度曲がっていた猫背がしゃんと伸び、瞳孔が開き、世界がクリアな色合いに染まるのを感じる。足下は床が抜け、生まれ落ちる前から、そして生まれ落ちてからもずっと、自分という存在は「宙吊り」だったことを思い出す。怖い。でもこの感じはきっと「本当」に近い。 『人生のほんとう』について何か書けるだろうか。 僕は若かりし頃に池田晶子の著した本から決定的な(と言うべきか)影響を受けているし、著作はほぼ全て読んでいるし、や、著作をほぼ全て読んでいようといまいと、池田晶子について考えることは「此の世界について考えること」とほぼ同義であるということに変わりはないのだが、そんなことをつらつら書いても、おそらくこれを読んでくださっている(とてもありがたい)方々の興を惹くことはできないだろう。 そういうわけで、池田晶子最初の1冊としては比較的読みやすい本書を選んだついでに、この

                      私の好きな本⑤『人生のほんとう』池田晶子 | 名曲喫茶 月草
                    • メタフィジカル・パンチ 池田晶子 著 - うちこのヨガ日記

                      勢いあるなぁ。と思って読み終えたら、この文章を書かれてから10年近く後のコメント「文庫版へのあとがき」に まあ随分と過激にして直截な、文章表現上は今なら違ったふうに書くだろうとは思いましたが、考えかたは基本的には変わっていないので、若気の記念として、手を入れずに文庫化することにしました。 とありました。人物批評本です。 池田晶子さんは掲載メディア・ターゲットごとにトーンの書き分けを明確にされていますが、この本に収められている文章は「諸君!」に掲載されていたものなので、たいへん「勢い」があります。いま読むとたぶん「読みにくい」と言われたりするタイプの文章かと思いますが、わたしは首がグニャグニャになるほどうなずいた箇所がいくつもありました。 なかでも、ニーチェに関するこれは、ニーチェおよびその成分の本だけがなんとか売れていく、みたいな未来予測。 ニーチェが俗ウケする理由は明白だ。俗物を痛罵する

                        メタフィジカル・パンチ 池田晶子 著 - うちこのヨガ日記
                      • “夢オチ”死生観とマドレーヌの味―― 池田晶子、荘子、プルースト|日本実業出版社

                        「死」の文学入門~『「死」の哲学入門』スピンアウト編 第3回 内藤理恵子(哲学者、宗教学者) 『誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門』著者、内藤理恵子氏の寄稿によるスピンアウト企画「『死』の文学入門」。 第3回は池田晶子、マルセル・プルーストの死生観に迫ります。 第1回 K的な不安とSNS―夏目漱石『こころ』 第2回 芥川龍之介は厭世観を解消するために筋トレをすべきだった? ※関連記事『誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門』幻のあとがき 取扱注意!“夢オチ”死生観とは?今回は『誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門』では、あえて触れなかった死生観について探ってみましょう。深追いすれば現実を生きている感覚を見失う危険性があり、かといって反証しようとすれば底なし沼にハマってしまいそうな「取扱注意」の死生観、いわば“夢オチ”死生観についてです。日本には、この「人生=夢」説を徹頭徹尾、貫いた文

                          “夢オチ”死生観とマドレーヌの味―― 池田晶子、荘子、プルースト|日本実業出版社
                        • 下らない話ですが、昔池田晶子さんに付き合って下さいと言った事が有ります。彼女は一瞬微笑みながら空を指さし帰って行きました。彼女が何を伝えたかったのか未だに分かりません。彼女に詳しい人がいたら教えて下さい、憶測で構いませんお願いします。

                          六鹿 徳広 (TOKUHIRO Mutsuga)さんの回答: 一度お空に戻ってから出直して来なさい。

                            下らない話ですが、昔池田晶子さんに付き合って下さいと言った事が有ります。彼女は一瞬微笑みながら空を指さし帰って行きました。彼女が何を伝えたかったのか未だに分かりません。彼女に詳しい人がいたら教えて下さい、憶測で構いませんお願いします。
                          • 池田晶子さん | icco nico blog

                            ⇒クリックしてamazonインスタントストアへ 親しみやすい哲学エッセーで知られる文筆家の池田晶子(いけだ・あきこ、本名・伊藤晶子=いとう・あきこ)さんが2月23日に腎臓がんのため亡くなっていたことが2日分かった。46歳だった。葬儀は近親者のみで済ませた。自宅は非公表。喪主は夫實(みのる)さん。 東京都生まれ。慶応大学文学部哲学科卒。難解な専門用語を使わず、日常の言葉で執筆した著作は幅広い層の人々に支持されている。主な著書に「14歳からの哲学」「14歳の君へ」「帰ってきたソクラテス」「知ることより考えること」などがある。「サンデー毎日」で「暮らしの哲学」を連載し、亡くなる直前まで活動は続いた。 訃報 池田晶子さん46歳=文筆家(毎日新聞3月3日10時27分配信) *** 同年代で同性であるという共通点は、意外に大きなものがある。 彼女の書くものはたまにしか読んだことはないけれどいつ読んでも

                              池田晶子さん | icco nico blog
                            • 伊藤實 池田晶子 - Google 検索

                              2021/05/19 · ... 同賞主催のNPO法人わたくし、つまりNobody代表で池田晶子さんの夫でもある伊藤實さんが開会の辞を述べる. 今回受賞した上間さんは ...

                              • 『人間自身 池田晶子』

                                いろいろな本を読みながら今考えていることを書いていきたいと思います。結構硬い話になるかもしれません。それに対してご覧になった方々がどうのような反応をされるのか楽しみです。ブログは始めてなので、ブログのうまい使い方が勉強できればとも思っています。 池田 晶子 人間自身―考えることに終わりなく 本当にテレビを見なくなった。昨年の5月に今まで住んでいたマンションを売って実家に戻ってきた。実家には母親が一人で住んでいた。 マンション生活が長かった。マンションというと豪邸のようだが、まあ、集合住宅である。その集合住宅の利点は、どの部屋でもテレビという機械があれば、鮮明な画像を見ることができるということである。それが当たり前のように思っていた。 実家は築40年にもなる一軒屋である。結婚するまでは住んでいたが、その当時は、まだ一部屋に一台テレビがある時代ではなかった。一軒に一台の時代で、その電波を受信す

                                  『人間自身 池田晶子』
                                • 5月26日 季節はめぐる。大峯あきら句集と池田晶子。 - 夢見るように、考えたい

                                  ランキング参加中読書 季節とはわれわれの外にある風物のことではなく、われわれ自身をも貫いている推移と循環のリズムのことである。世界の中のものは何ひとつこのリズムから自由になれない。 大峯あきらさんの自選句集「星雲」の帯にかかれた言葉である。 未見だが栞は池田晶子さんの8ページのものだという。2009年の刊行、池田さんは2007年に亡くなっているので、そのあと編まれたものだろうか。一度見てみたいと思っている。 大峯さんと池田さんは共著を出されている。たぶんそのご縁から大峯さんが望まれてのことだと推察する。 虫の夜の星空に浮く地球かな 帯にはこの句とともに上掲の言葉がかかれている。森博嗣さんに言わせると、帯こそは本で一番に不要なものである、となるが、私は結構帯が好きで、帯込みでの、帯があっての装丁であろう、帯ありと帯なしの2態があるのが本の醍醐味だろうとさえ思っている。 このあたりの私の文系的

                                    5月26日 季節はめぐる。大峯あきら句集と池田晶子。 - 夢見るように、考えたい
                                  • 14歳からの哲学/池田晶子 | 文化をもとめて三千冊

                                    こんなに価値観を揺すぶられていてもいいものか、と思いつつも 本当に混乱をきたすほど驚きの連続だったのだから、こう書くしかない。 今までの価値観を一変させる衝撃的な1冊。 正直、14歳からという言葉に甘えて、なめてかかっていました。 しかし、あとがきにはシッカリと書いてありました。 対象はいちおう14歳の人、語り口もそのように工夫しましたが、内容的なレベルは少しも落としていません。落とせるはずがありません。なぜなら、ともに考えようとしているのは、万人もしくは人類に共通の「存在の謎」だからです(P.208) 本書は何度も「考えることの重要性」を語りかけてきます。 考えることは勉強ではない。 答えは自分のなかにある。 この言葉は、本書を読み終えたあと、違う響きを持つことだと思います。 どうせ死ぬのだから好きに生きる だとか、 なぜ人を殺してはいけないんだろう とか、 どうして自分は生きているんだ

                                    • 5月17日 詩の言葉、散文の言葉。「詩人」と評された池田晶子さんについて。 - 夢見るように、考えたい

                                      佐野衛さんの本、「書店の棚 本の気配」P.46に、荒川洋治さんが東京堂書店で講演されたときの内容が記されていた。 書店の棚 本の気配 作者:佐野 衛 亜紀書房 Amazon 荒川さんは詩人でエッセイも書かれる方だと認識している。私は今まで「詩」というものをほぼ書いたことがない。だがここで思いだすのは、敬愛する池田晶子さんが、詩人である人に池田さんの文章は「詩」である、と評されていたことだ。 詩人が他の人の文書を「詩である」という事は、たぶん最大限の賞賛であるのだろう。そのことを感じて一読者である私もなんだか嬉しく感じたものである。 荒川さんはいう。 散文の言葉はだれにでもわかるような仕組みになっている。それは論旨を理解してもらわないといけないからだ。だがそれはある意味、本当の自分の言葉ではない。自分の感性をときに裏切っているのではないか。これに対して、詩の言葉は自分の感性から出た言葉だ(後

                                        5月17日 詩の言葉、散文の言葉。「詩人」と評された池田晶子さんについて。 - 夢見るように、考えたい
                                      • 池田晶子 没後10年記念 連続トークイベント

                                        B GALLERY (Bギャラリー) "新しい時代の幸せのカタチを創造したい。共感の素材を提供し続けたい"というBEAMSの企業理念を受けた"文化発信空間"。 FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM レーベルTOPページ 新着アイテムを探す スタイリングを探す ショップを探す 取り扱いブランドを見る 売り上げランキングを見る

                                          池田晶子 没後10年記念 連続トークイベント
                                        • 池田晶子の短い生涯 - アートと文藝のCafe

                                          池田晶子とは編集 1960年生まれ。慶応大学文学部哲学科卒業。専門用語を使わず、哲学するとはどういうことかを日常の言葉で語る。 著書「14歳からの哲学」は27万部のベストセラーとなった。 2007年2月23日、腎臓癌のため死去。46歳。 当時連載していた「週刊新潮」に死後発表さ.. 続きを読む このキーワードを含むブログを見る 文芸批評 才女の最後のエッセイ 「哲学者」という言葉の意味を変えた人 池田晶子(いけだ・あきこ ↓ )という文筆家の書くエッセイが好きだった。 彼女は、誰もが使う平易な言葉で、誰も思いつかないような独特な世界観を提示する人だった。 「哲学者」 という肩書を持つ人だったが、本人はそういう構えた呼称を嫌い、「文筆業」と名乗ることが多かった。 今から10年以上前、私はこの人の連載するエッセイを読むために、『週刊新潮』と『サンデー毎日』を毎週買った。 『週刊新潮』に連載され

                                            池田晶子の短い生涯 - アートと文藝のCafe
                                          • 池田晶子の「墓」ができました! | お知らせ(詳細) | (池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞

                                            このたび、当NPOの会員をはじめ読者の皆さまのお陰をもって、文筆家・池田晶子の「墓」が青山墓地に完成しました。 この墓の創設にあたっては、多くの方々から貴重なご寄付とご尽力を賜わりました。 まことにありがとうございます。あらためて心から御礼を申し上げます。 詳細につきましては、こちらをご覧ください。

                                            • 14歳からの哲学 考えるための教科書 | 池田晶子 | 数ページ読める | 絵本ナビ:レビュー・通販

                                              絵本ナビ編集部による、 作品のみどころをご紹介! 注目の新刊をピックアップ! 3月24日以降に掲載された 新着レビュー 絵本ナビ独自の目線で編集した、インタビュー・遊びに来てくれました・突撃レポート・制作日記です。 いつでもどこでも楽しめる 絵本ムービー 絵本に関するイベントの お知らせ 絵本探しがぐっと便利に! 「絵本読み放題」「学習まんが読み放題」「なぞなぞ読み放題」「毎日おはなし365」「読みもの読み放題」 「絵本ムービー」は、スマホ・タブレットでご利用いただけます。 詳細はこちら

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                                              • 『「ハルヒ」キャラデザ・池田晶子さんも犠牲 京アニ放火:朝日新聞デジタル』へのコメント

                                                ブックマークしました ここにツイート内容が記載されます https://b.hatena.ne.jp/URLはspanで囲んでください Twitterで共有

                                                  『「ハルヒ」キャラデザ・池田晶子さんも犠牲 京アニ放火:朝日新聞デジタル』へのコメント
                                                • 池田晶子著 『新・考えるヒント』 第4章「良心」より 前半 - 犯罪被害者の法哲学

                                                  犯罪被害・刑罰・裁判員制度・いじめ・過労死などの問題について、法哲学(主に哲学)の視点から、考えたことを書いて参ります。 公務員が一般的・抽象的職務権限を異にする他の職務に転じた後、前の職務に関して賄賂が授受された場合に、受託収賄罪(刑法197条の2)は成立するのか。この点については、収受した者が公務員であれば収賄罪が成立するとする非限定説(判例)と、収賄罪は成立しないとする限定説とがある。非限定説から限定説に対しては、一般的・抽象的職務権限の同一性の判断基準が必ずしも明確でなく、賄賂罪の成立範囲をあいまいにすることになりかねないとの批判がある。また、限定説によるならば、公務員の身分を失った者についても一定の場合には収賄罪が成立するのと比較して権衡を失してしまうとの批判がある。 このような思考方法しかできなくなっている法律家にとっては、以下の文章の意味はよくわからないだろう。専門家と一般人

                                                    池田晶子著 『新・考えるヒント』 第4章「良心」より 前半 - 犯罪被害者の法哲学
                                                  • 雑事について。エックハルトや鈴木大拙や神や池田晶子さんについても。 - 夢見るように、考えたい

                                                    ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ ランキング参加中生きることは物語を描くこと、それは哲学すること ランキング参加中アクセスの輪 考え方の転換が重要だ。 人に所為にすることは、とにかく気分が悪くなる。 勝間さんのYOUTUBEを愛聴しているが(画面もお気に入り)、とにかく人に嫌なことをされたと思ったときは、「人は変えられない、自分のみが変えられる」ということで、他人に怒りをぶつける構えを解いて、とにかく「自分が嫌な気になった」事実を直視し、「で、自分は、どうするのか、どう考えるのか、どういう対策を打っていくのか」と考えると、 嫌なことが契機となって自分の問題解決能力がアップした、という風に前向きにとらえられるようになる、ということを学んだ。 また、「雑事」という言葉があるが、全ての日々の仕事に、「雑」という整理は禁物で、雑、と思った瞬間「本来やらなくともうよいこと」となり、「

                                                      雑事について。エックハルトや鈴木大拙や神や池田晶子さんについても。 - 夢見るように、考えたい
                                                    • 2007年3月のブログ記事一覧-哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

                                                      池田晶子さんの連載を追えなくなって以降、池田晶子さんの言葉をどう取り上げていくかは試行錯誤の状態ではありますが、今回はネット上にあった下記リンク先のインタビューを取り上げてみます。 COMZINE by nttコムウェア このインタビューでも、池田さんの言っていることは大体いつもと同じですが、ここから、最小限重要な部分を以下に抜粋してみます。 「私は基本的に、考えたいから考えているだけですが、二次的な意味としたら、哲学は社会に対する一種の解毒作用があるのでしょう。例えば、みんなが思い込んでいて、それについて考えようとしないことに対して「本当にそうなの?」と水を向けるような作用はあります。そうやって世の中の思い込みを見抜くことができれば、人生を生きる上で強いことです。 疑い続けて、確信を得る。そこで、初めて信じることができるわけです。哲学が宗教と異なるのは、宗教は疑う前に信じることが必要な点

                                                        2007年3月のブログ記事一覧-哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ
                                                      • 池田晶子著 『暮らしの哲学』より - 犯罪被害者の法哲学

                                                        犯罪被害・刑罰・裁判員制度・いじめ・過労死などの問題について、法哲学(主に哲学)の視点から、考えたことを書いて参ります。 「不可能な『今年』」  p.185~187より 「今年の目標」という不思議な観念について、ふと思いました。大人になっても、そういう目標を立てる人はいます。「来年は飛躍の年にしたい」「今年こそは」と、人は言う。ちょうどこの暮れ頃からそれは始まって、年賀状でもそのように宣言し、正月3日間くらいは、自分でもそんなふうに唱えていたりする。「今年こそは飛躍の年にするぞ」 しかし、可笑しいじゃないですか。正月3日もすると、そんなの見事に忘れちゃうんですよ。松がとれて、会社が始まって、日常の暮らしが再開されると、いつものように何となく続いていっちゃうんですよ。今年の目標? そんなこと言ったっけ。三日坊主。 人が「今年の目標」を持ちこたえたためしがないのは、「目標」が立派すぎるためでは

                                                          池田晶子著 『暮らしの哲学』より - 犯罪被害者の法哲学
                                                        • 『事象そのものへ![新装復刊]』(池田晶子)の感想(4レビュー) - ブクログ

                                                          作品紹介・あらすじ 結晶のような「考える文章」— 思考の発生と運動を、非人称かつ詩的な言葉で刻みつけ、 天才の登場を鮮烈に告げた記念碑的作品。 哲学の巫女・池田晶子の仕事はここに始まる! *本書は、1991年7月刊行に法藏館書店より刊行された 『事象そのものへ!』(ISBN: 4831871850)の新装版です。 刊行に際し再度の校訂をなし、著作一覧・略歴を付しました。

                                                            『事象そのものへ![新装復刊]』(池田晶子)の感想(4レビュー) - ブクログ
                                                          • 池田晶子の言葉|本好き精神科医の死生学日記 ~ 言葉の力と生きる意味

                                                            本好き精神科医の死生学日記 ~ 言葉の力と生きる意味「こんな苦しみに耐え、なぜ生きるのか…」必死で生きる人の悲しい眼と向き合うためには、何をどう学べばいいんだろう。言葉にできない悩みに寄りそうためにも、哲学、文学、死生学、仏教、心理学などを学び、自分自身の死生観を育んでいきます。

                                                            • 君自身に還れ 知と信を巡る対話  大峯顕 池田晶子 | ex fragile

                                                              アーレントは後にハイデガーの性格がいかに悪であったかを語っている。ユダヤ排斥思想のハイデガーに対してユダヤ系のアーレントという以前に、いくら後に弁護する者が現れたとしても、それは到底一筋縄ではいかない性悪だった。では池田さんはというと確かに排他的で、上から目線に加え、唖然とするくらい平然と真理を語る態度は相変わらずで、今更それ自体に言及することも無い、敢えて言えば悪意は感じるが性悪という感じはしないと言ったところ。無理もないと弁護するなら、実際、生と死を考えれば一般常識と相容れなくなるのは思想家の常として、それを前提に、いかに一般の私達に言葉を届けるかというのは、坊主のお経と一緒で変わらない。それは安易に死後の世界を担保したり、陳腐な近代的ヒューマニズムの溢れかえる世の中なら一層の事だ。私ですら終戦記念日に流されるテレビの特別番組は意識的に見ないようにしていた。なぜならそれは死という現実を

                                                                君自身に還れ 知と信を巡る対話  大峯顕 池田晶子 | ex fragile
                                                              • 素直に生き考える 書評『私とは何か』ほか~池田晶子著 | JBpress (ジェイビープレス)

                                                                1997年に死去した作家の埴谷雄高さんは、この本の著者、池田晶子さんにそう預言したという。預言は当たり、著者は「考えるとはいったいどういうことか」を日常の言葉で書き綴って、哲学エッセイの世界を創出した。しかしその人生は長くなく、2007年2月、がんのために46歳で亡くなった。 哲学は決して難しくない このたび、未発表原稿と書籍未収録原稿を「魂」「私」「死」の3テーマに集成、著者自身が記した墓碑銘「さて死んだのは誰なのか」を共通のサブタイトルにした「最後の新刊、3冊」が刊行された。2009年2月刊の『魂とは何か』(トランスビュー)、4月刊『私とは何か』(講談社)、『死とは何か』(毎日新聞社)の3冊である。 考えて、「あ、そうか」と思ったことが、後に読んだ哲学書に書いてあったりする。哲学は、決して難しくない。『私とは何か』には、1973年、著者が小学6年生の時に書いた物語「空を飛べたら」が収録

                                                                  素直に生き考える 書評『私とは何か』ほか~池田晶子著 | JBpress (ジェイビープレス)
                                                                • 池田晶子氏死去 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

                                                                  哲学者の池田晶子さんが、46歳の若さで亡くなってしまいました。(「asahi.com」(「尼克拉斯魯曼全百科」経由)) 池田晶子さんと言えば、個人的にはファッション誌「marie claire」上での埴谷雄高との対談を真っ先に思い出します。1990年代の初め頃だったと思いますが、当時の「marie clair」と言えば、荒俣宏や中沢新一、吉本隆明、蓮見重彦などニューアカの巣窟で、かなり訳が分からない混沌とした雑誌だったのですが*1、この雑誌の記事の中でもこの二人の対談は非常にインパクトがありました。もう何を議論し合っていたのかも覚えていませんが、池田さんがギリシア哲学を武器に、あの埴谷雄高と渡り合っていたのを読んで、凄い人もいるものだと思ったものでした。 池田さんは、アカデミズムの世界に属さず、自分でものを考えるという姿勢を貫いた人でした。そういう意味では、哲学業界の外れ者だったといえます

                                                                    池田晶子氏死去 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
                                                                  • 池田 晶子: books, biography, latest update

                                                                    1960年(昭和35年)8月21日、東京生まれ。1983年(昭和58年)3月、慶應義塾大学文学部哲学科倫理学専攻を卒業。文筆家と自称する。池田某とも。「哲学エッセイ」を確立して、多くの読者を得る。2007年(平成19年)2月23日死去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『事象そのものへ!』(ISBN-10:4901510789)が刊行された当時に掲載されていたものです) 略歴全文を読む

                                                                      池田 晶子: books, biography, latest update
                                                                    • 佐藤亜紀 池田晶子 - Google 検索

                                                                      言語=道具説を唱えるんだったら、佐藤亜紀以前に論うべき言語哲学の連中が幾らでもいるだろうにね。 「つまり、池田晶子説にそぐわないから引っ込ませるか、でなければ ...

                                                                      • www.さとなお.com(さなメモ): 池田晶子の墓碑銘

                                                                        週刊新潮の先週号に、先日亡くなった池田晶子の最終連載が載っていた。連載タイトルは「人間自身」。大好きな山口瞳のは「男性自身」だったな。男性も終わり、人間も終わってしまったか。 最終回は「墓碑銘」という題であった。 墓碑銘と聞いて思い出すのは「次はお前だ」というローマの秀逸なるそれだ、と書いたあと、では自分の墓碑銘は何が相応しいか、という展開になり、こう語る。 それなら私はどうしよう。一生涯存在の謎を追い求め、表現しようともがいた物書きである。ならこんなのはどうだろう。「さて死んだのは誰なのか」。楽しいお墓ウォッチングで、不意打ちを喰らって考え込んでくれる人はいますかね。連載ではこれが絶筆となった。腎臓ガンだったので、たぶん確信的だったのだろう。 「さて死んだのは誰なのか」 彼女の思考を追ってきた人にとっては至極胃の腑に落ちる言葉である。 というか、彼女にとって「死」は「無い」。他人の「死」

                                                                        • 池田晶子・陸田真志『死と生きる 獄中哲学対話』を読む。その二 - 『犬の鼻先におなら』:楽天ブログ

                                                                          2007年08月20日 池田晶子・陸田真志『死と生きる 獄中哲学対話』を読む。その二 (2) テーマ:今日どんな本をよみましたか?(87550) カテゴリ:φ(..;)来た見た書いた (その一からお読みください) で、ちゃんと池田女史は“指導”するんですね。この人は真の意味で立派な“教師”だったと思います(ソクラテスみたいですね)例えば陸田氏の「死を恐れる事の無意味さへの考察」に関して以下のように。 p113池田「考えそれ自体として、あなたは間違えています。(略)もしも、この{陸田氏の}文章を匿名のものとして渡されて、そこに述べられている考えのみを読み取ったなら、全くその通りだ、と(略)私は同意した事でしょう。ところが、これを『陸田真志』が書いたものとして読むと、『これは、違う』ということになるのです。どうしてだと思いますか。存在するものは存在だけで、無は存在しない。したがって死も存在しな

                                                                            池田晶子・陸田真志『死と生きる 獄中哲学対話』を読む。その二 - 『犬の鼻先におなら』:楽天ブログ
                                                                          • 14歳からの哲学 池田晶子 の感想 : 診療所ナースのゆるゆる看護日誌

                                                                            2011年07月28日19:50 カテゴリぶっくれびゅー 14歳からの哲学 池田晶子 の感想 哲学ものからは久しく遠ざかっていたけれど、 院長の勧めによってまた良書に出会うことができ、 今一度の哲学フィーバー来たれり!! 院長から「池田晶子って哲学者がいてさあ、JJかなんかの 元モデルだったらしいけど結構面白いこと言うんだよ」と 言われたときは美人学者さんだから肩入れしてるだけかと(笑) 哲学者のイメージは「分かりにくいことをもっと分かりにくくする」 または「分かったような分からないようなことを言う」 しかし池田さんの語り口は本当に14歳くらいの子どもたちが 身近な例から自分で考えられるように導いてくれます。 例えば、 生きていることはすばらしいと思う人と、 生きていることはつまらないと思う人が議論する場合を考えるとき 「ただ自分が思うことを、自分が思うのだから正しいと思って」 話すだけな

                                                                            • 6月16日 炭水化物摂取量を考えながら、池田晶子さんや埴谷雄高さんのことも考えること。 - 夢見るように、考えたい

                                                                              ランキング参加中生きることは物語を描くこと、それは哲学すること 今朝の体重64.8kg、体脂肪11.2%。最近は10%を切りにくくなったが、1か月ほどの朝昼晩の玄米で体幹部の体脂肪が増えたためのようだ。 炭水化物をある程度摂る必要がある、と思ってはいるが、今は朝晩はバナナや納豆程度である。geminiで聞いてみると、私の1日の推定炭水化物量は80G程度であった。比較的体脂肪は低いので、炭水化物の消費(エネルギー消費率)が高めで、脂肪になりにくいということであった。 ちょっと仕組みをよく理解できていないが、まあ、とりあえずこの感じで様子を見ようかと思っている。 最近気に入っている食材はきな粉。安いし、繊維質を摂れるしで、卵と納豆にどばどばかけて混ぜると納豆餅的な食べ物になる。まあ、だれにもお勧めできない食べ物(というか単なる餌??)であるが。。。 満腹感を得るにはやはりキャベツがいいようだ。

                                                                                6月16日 炭水化物摂取量を考えながら、池田晶子さんや埴谷雄高さんのことも考えること。 - 夢見るように、考えたい
                                                                              • www.さとなお.com(さなメモ): 池田晶子死去

                                                                                死んで去る。か。 まいったな。ちょっと取り乱し気味。2月23日。46歳。腎臓ガン。 池田晶子の著作を初めて読んだのは、たぶん1992年。「事象そのものへ!」であったと思う。会社のとある上司に「読め」と紹介されたのだ。ちなみにその時もう一冊紹介されたのが池田清彦の「昆虫のパンセ」だったから、相当ハイブロウな上司である(中村さんだった。下の名前が思い出せない…)。 で、その後「メタフィジカ!」「帰ってきたソクラテス」あたりを読んで、それ以降ボクの中ではお馴染みさんになった。1996年以降に読んだのはこんな感じ。最近3年間に読んだ本はまだ感想を書いていないが。 冥福は祈らない。冥土での幸福を祈るということは、冥土での「存在」を肯定すること。「存在」とは何かを問い続けてきた彼女にそんなことをしたら笑われてしまう。 同時代に生きられて光栄だなぁ、と思える人をまたひとり失ってしまった。 彼女は死に際し

                                                                                • 哀悼、池田晶子 この10冊 | ロックンロール・ブック2

                                                                                  池田晶子の墓碑銘(エピタフ)は、 「さて、死んだのは誰か」 だという(週刊新潮「人間自身」最終回より)。 死して尚、根源的な謎を問い続ける池田晶子。しびれる。 その墓は、世界思索遺産として認定されるべきやもしれぬ。 「池田晶子、この10冊」として、カウントダウン方式でその「思索」を列挙していくが、数多ある著作の中、結局、書いていることはただひとつ、「ある」と「ない」とは? それを、いろいろと角度を変えて、鋭く問うているだけなのである、実は。 11.魂を考える (法蔵館 1999年4月) 壁に釘が刺さっていて、外套がかかっている。釘を外せば外套は落ちる。これが精神と肉体の関係である。とベルクソンが言っていると小林秀雄が言っている。そのように、精神と肉体は明らかに別物で決して平行関係にはないが、どういうわけか一緒になっている。そのあり方を、池田晶子は魂(プシューケー)という。 10.考える日々

                                                                                    哀悼、池田晶子 この10冊 | ロックンロール・ブック2