年間100日以上を船上で過ごし、1ヶ月間ほどお金を見なかったこともある30歳・海洋調査員の滝さん(仮名)。その特殊なライフスタイルについては前編記事〈年間100日以上「船の上」にいて、お金を1か月使わなかったことも…30歳・海洋調査員の「知られざる年収」〉で紹介した。本稿では引き続き、海の上での知られざる生活について話を聞いていく。 聞き手:佐藤大輝(ライター/ブラック企業元社員) 船の上で暮らす一番の悩みとは? ――船で暮らす上で、悩みなどはありますか? 断トツで一番辛いのは、船酔いがエグいことです。全然、慣れません。船内でパソコン作業をしている際、その場にいた全員が船酔いになったこともあります。 船酔いがヤバいときは「アネロン」と呼ばれる薬、酔い止めですね、これを飲むことが多いです。適量を守れば、酔い止めには最高の薬なんですが、少し眠くなる副作用があって……。同僚はプラセボ効果で何とか