ある時は芸能人をハリセンで叩きに行きまたある時は、政治家の眉毛を切る—怖いものなしで視聴率30%を超えた「バラエティ番組」はどうしてできたのか。 前編記事「『進め!電波少年』を語ろう 土屋敏男×松村邦洋×鮫肌文殊(前編)」に引き続き、ひも解いていく。 駄洒落を言うため海外へ 鮫肌 ただ、僕ら作家は「ブレーキを踏め」とは一度も言われなかったから、常にアクセル全開で安心してネタを考えられました。海外版である『電波少年インターナショナル』でやったキャイ〜ンの国境駄洒落シリーズも普通はボツ企画ですよ。 松村 「この帽子、ドイツんだ、オランダ!」ね。あとは「チェッコだけよ、あんたもスロバキアね」、というのもあった。 土屋 鮫肌は駄洒落を考えるのが上手だったよね。 松村 駄洒落を言いたいがために海外ロケをする。ネタ優先なんですよね。 土屋 明子のアラファト議長へのアポなし訪問も、チェリッシュの『てんと