「誰も助けてくれないんだなって思っていました」――。いじめ、家庭内暴力、そして震災で心に傷を負った女性はそう語った。その女性を支え続けているのは、「よりそいホットライン」だ。相談員が24時間、人々の悩みに耳を傾け、一緒に解決する方法を探す。2017年度の相談件数は、電話とSNSを合わせると約28万件に及ぶ。相談者の8割が一度は“誰か“や”どこか“に相談したものの、解決に至らなかった人たちだ。喪失感や生きづらさを抱える多くの生活困難者たちをどのように支え、自立の道を切り開いているのか。現場を取材した。(取材・文:堀 香織/Yahoo!ニュース 特集編集部)