私たちが取材を始めたきっかけは、ことし8月に起きたある事件でした。 50代の女性が、母親の遺体を車の中に放置したとして、逮捕されたのです。母親と息子の家族3人で1年間、車で生活していたことが、警察への取材で分かりました。しかし、なぜ車上生活を続けていたのか、詳しいことは分かっていません。 取材班 「その家族を見かけたことは?」 家族を見たという男性 「1回か2回だけ。ぐったりしていた。おばあさんが。」 道の駅 従業員 「あまりジロジロ見ても、営業の邪魔にならなければ。」 私たちは、車上生活の実態を調べるため、各地の道の駅を取材することにしました。 幹線道路沿いにある、群馬県の道の駅です。ドライバーが休憩をとるため、駐車場もトイレも24時間開放されています。 夜になると…。 後田ディレクター:見えますでしょうか。この真っ暗に見える駐車場に、1…2…10台弱、車が止まっています。