2007年に上梓した自伝的小説「ホームレス中学生」が220万部以上のベストセラーとなった漫才コンビ「麒麟」の田村裕さん(44)。7月19日には新エピソードを加えた「新装版 ホームレス中学生」(ワニブックス)が発売されました。望外な景色の次にやってきたどん底。相方・川島明さんへの歪んだ感情。そして、そこからの気づき。今噛みしめる、人生を変えた一冊の意味とは。 “一冊屋”としてのどん底 「ホームレス中学生」を出したのが2007年ですから、もう17年が経ちました。相方がムチャクチャ売れてるおかげか(笑)、今月新装版も出していただけることになり、本当にありがたいことだと思っています。 「ホームレス中学生」が自分の人生を大きく変えた。改めて、今、本当にそう思います。目指していた芸人像からも「ホームレス中学生」をきっかけにどんどん離れていきましたしね。正直な話。 この世界に入った頃はそれこそ「ダウンタ