16世紀の高名なカバラ学者・神秘家イサク・ルリア師にゆかりある水浴場で冷水に身を浸すユダヤ人男性(イスラエル・サフェドにて) Photo: David Silverman / Getty Images
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紹介 ベルクソンの三つの主題〈事実の複数線〉〈創話機能〉〈機械〉を通して、「神秘主義」と哲学の関係について、新たな視点で優れた思索を展開。これにより、気鋭のベルクソン学者が哲学研究に新たな道を切り開く。 目次 序 論 本 論 第一章 神秘主義というエニグマ 第一節 二十世紀前半期フランスにおける神秘主義研究の諸相 第二節 ベルクソンにおける神秘主義との遭遇 第二章 〈事実の複数線〉と神秘家 第一節 哲学的方法としての〈事実の複数線〉 第二節 記憶としての〈生き延び〉とその伝播 第三章 〈創話機能〉と神秘家 第一節 〈創話機能〉、あるいは語りの力 第二節 〈創話機能〉のイメージとシンボル 第四章 〈機械〉と神秘家 第一節 「暗夜」にうごめく〈機械〉 第二節 戦争する〈機械〉と魂の代補 結 論
記事:じんぶん堂企画室 近所の公園を散策する柄谷行人さん=篠田英美撮影 書籍情報はこちら ――「内省と遡行」以来、いよいよ柄谷さんの精神的な危機の時代に突入します。「隠喩としての建築」を改稿する形で「形式化の諸問題」を書いた後、「言語・数・貨幣」を「海」の1983年4月号から連載しますね。 柄谷 僕の理論的な仕事の集大成だと考えていました。もっとも、僕は「マルクスその可能性の中心」以来の10年ほどの間、常にそのときどきに決着をつけるつもりで書いていました。だけど、果たせずにいた。今度こそ、という思いだった。 ――浅田彰さんは、「内省と遡行」と「言語・数・貨幣」について、「これは驚くべき敗北の記録である。急いで付け加えよう、それが敗北の記録であるということは本書の価値を些かも貶めるものではない」と評しています(『内省と遡行』講談社学術文庫版解説)。 柄谷 閉じられた思考体系の外に出るために様
1969年、ザ・フー(The Who)は、自身の運命を決定的に変えることになるアルバムをリリースした。彼らが作り上げたロック・オペラ『Tommy』は、母国英国で大ヒットを記録したが、アメリカではさらなるヒットとなり、急成長するロック・シーンの成功例ともてはやされた。 『Tommy』は極めて重要なマイルストーンとなったゆえに、ザ・フーのメイン・ソングライターであるピート・タウンゼントは、その後続作の制作を担う段になると、大きな困難と直面することとなった。 コンセプト・アルバムとしては、『Tommy』が描いた、激しいトラウマや虐待によって視覚・聴覚・発話障害を負うも、成長してピンボールをプレイする救世主的なリーダーとなる少年トミーの物語は、複雑ではあるものの、(1975年ケン・ラッセルによって)映画化されるほどには十分理解できるものであった。 しかしながら、タウンゼントの次作の構想は、たとえ彼
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