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空虚な中心の検索結果1 - 9 件 / 9件

  • 炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz

    【本記事は『鬼滅の刃』最終巻までの内容を含みます】 『鬼滅の刃 無限列車編』で描かれた炭治郎の「無意識領域」を見て、改めて炭治郎の純粋さを感じた人は少なくないだろう。どこまでも続く水面の上に広がる青い空以外、何もない空間。しかし、その「何もなさ」にこそ炭治郎のある種の「狂気」があると、精神科医の斎藤環さんは指摘する。精神科医が見た、『鬼滅の刃』の「もうひとつの物語」とは。 「正義の被害者」と「闇落ちした被害者」の戦い 炭治郎の「狂気」について触れる前にまず、『鬼滅の刃』が描いているものについて説明しておく必要がある。本作における鬼とは、「トラウマゆえにモンスター化した人間」の隠喩である(われながら、いかにも精神科医らしいベタな解釈だとは思う)。 暴力の被害者は、時として加害者(=鬼)になることがある。対人援助の仕事に関わったものならば覚えがあるだろう。決して多くはないが、虐待やDVの被害者

      炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz
    • 空虚な中心としてのジョン・デイヴィッド・ワシントンの身体~人種映画としての『TENET テネット』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

      クリストファー・ノーラン監督の新作『TENET テネット』を見てきた。既にいろいろなレビューで出ているとおりやたら複雑で、しかもネタバレをしないほうがよさそうな映画なのであまり詳しいことは書かないが(ただしこのレビューは多少ネタバレがある)、とりあえずはジョン・デイヴィッド・ワシントン演じるエージェントが世界を破滅から救うべく活躍する作品である(こう書くとなんか007やミッション:インポッシブルシリーズとどう違うんだという感じだが、まあ話としてはあのへんと大差ない発想で作られている)。 www.youtube.com …で、世間で話題なのは構成の複雑さとかタイムトラベルとかなのだが、私がこの映画で最も気になったのは人種である。というのも、この映画は人物造形がめちゃくちゃいびつで、そのせいでたぶん全く意図せず現代の大作映画における人種の力学がはっきり出てしまったような作品になってしまっている

        空虚な中心としてのジョン・デイヴィッド・ワシントンの身体~人種映画としての『TENET テネット』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
      • 炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz

        炭治郎の「狂気」 炭治郎のキャラクター造形は、少年漫画の王道キャラのようでいて、実は異質な成分をはらんでいる。「悪」である鬼への優しさはその一例だが、そればかりではない。まっすぐ育ったかに見える炭治郎は、その実、別の「狂気」を秘めている。 彼は嘘がつけない(つこうとすると半端ない変顔になる)。絵が描けない。猫や鯉のぼりを描くと異様なモンスターができあがり、歌唱能力はジャイアン並みの音痴。つまり炭治郎は、想像力に問題を抱えている。しかもそのことに自覚(病識)がない。 彼にはリアルで哀切きわまりない家族の思い出はあるが、現実に存在しないこと、ありえない仮想を思い描く能力がきれいさっぱり欠けている。そのことは『鬼滅の刃 無限列車編』で描かれた彼の「無意識領域」を一瞥すればよくわかる。炭治郎の無意識領域には何もない。ウユニ湖のような美しくも空虚な水面が広がる世界に、光り輝く「精神の核」が浮かんでい

          炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz
        • 『炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz』へのコメント

          俺はラスボスレベルのヴィランの過去や成り立ちが描写され「可愛そうな狂人」と矮小化されるのが大嫌いなのだがそれは畏怖の対象でなくなるから。裏返せばヒーローがそうだった場合信仰出来なくなる

            『炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz』へのコメント
          • 『空虚な中心としてのジョン・デイヴィッド・ワシントンの身体~人種映画としての『TENET テネット』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus』へのコメント

            エンタメ 空虚な中心としてのジョン・デイヴィッド・ワシントンの身体~人種映画としての『TENET テネット』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

              『空虚な中心としてのジョン・デイヴィッド・ワシントンの身体~人種映画としての『TENET テネット』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus』へのコメント
            • 今季はバジルの生葉が使える・・・日本の「空虚な中心」 - Etsuro1のブログ

              プランター植えのバジル 端材の合板で箱を作り、一応気休めの防水処理として余っていたペンキで塗装した。そこに土を入れて、昨年はナスを栽培した。今季は土を半分入れ替えてバジルなど種蒔きをした。今のところ順調に生育中だ。 妻が種蒔きしたので・・・それで水遣り係はワガハイなんだが・・・どうも初手の発芽の印象が弱かった。コレって本当に印象なんであって、客観的にナニガシカを示して説明するコトが出来ないケド。 立ち上がりが鈍いならばペンタガーデンがあったので、指定濃度より薄めに希釈して水遣りを行った。それが功を奏したのか分からんが、今のところイイ感じに思われる。 etsuro1.hatenablog.com かつてHB-101を使ってみた時もあったが、現在は一応ナニガシカの時の対策のためにペンタガーデンを1本用意してある。HB-101って少し使っても強力に効く印象があるんだが、な~んか葉の色が独特の発色

                今季はバジルの生葉が使える・・・日本の「空虚な中心」 - Etsuro1のブログ
              • 炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz

                想像力を補う炭治郎の嗅覚 炭治郎の欠けた想像力を補うのが、その発達した嗅覚だ。視覚とは異なり、嗅覚には「嘘」や「虚構」がない。嗅覚は常に真理(「隙の糸」など)である。彼の判断が勘所を外さないのは、想像力や共感力のためではなく、ひとえに嗅覚の導きによる。彼が鬼に同情的なのは、鬼の境遇をリアルに想像できるからではない。ただ彼の嗅覚が、鬼の虚しさ、鬼の悲しさを彼に告げるからだ。 もし彼が鬼に寄り添い、その境遇を共感的に理解するような人間だったら、とっくに共感性疲労と二次外傷で心が挫滅してしまっていただろう。嗅覚をよすがにしたからこそ彼は疲弊せず、また「鬼の尊厳」を傷つけることもなく、鬼を裁くことができたのである。まさに「記憶なく、欲望なく、理解なく(W.ビオン)」の理想的実践である。 炭治郎は戦いの最中に、しきりに「考えろ!」と自身を鼓舞するが、にもかかわらず、しばしば考えなしに勝ってしまう。対

                  炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz
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                  進撃の巨人の諫山創さんが「主人公は物語の(進行の)奴隷だから自由に動かすのが難しい」と慧眼な発言をされていましてね…ここを突破するかが物語の醍醐味なんだろうなと。 comic

                    『炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz』へのコメント
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