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美術手帖の検索結果1 - 28 件 / 28件

  • 東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」|美術手帖

    東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」東京都人権プラザの主催事業として開催されているアーティスト・飯山由貴の企画展「あなたの本当の家を探しにいく」。この展示の附帯事業として上映とトークが予定されていた映像作品《In-Mates》(2021)に対し、東京都人権部が作品上映を禁止する判断を下した。この「検閲」に対し、10月28日、厚生労働省で飯山由貴、FUNI(ラッパー/詩⼈)、外村⼤(東京⼤学教員)、小田原のどか(アーティスト)が記者会見を行った。 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 会見を行った小田原のどか(会見司会・アーティスト)、FUNI(ラッパー/詩⼈)、飯山由貴(アーティスト)、外村⼤(東京⼤学教員) 東京都人権プラザの主催事業として開催されているアーティスト・飯山由貴の企画展「あなたの本当の家を探しにいく」(〜11月30日)。この展示の附帯事業と

      東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」|美術手帖
    • 「性差」はいかにつくられてきたのか? 国立歴史民俗博物館で「性差(ジェンダー)の日本史」を見る(美術手帖) - Yahoo!ニュース

      生物学的な性差(セックス)とは異なり、文化的・社会的に形成された男女の性差、「ジェンダー」。日本においては、ジェンダーはいつ生まれたのか? そして、どのような歴史を持っているのか? 現在、この問いについて古代から丹念に紐解いていく企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」が国立歴史民俗博物館で開催されている。 展覧会場となる国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市 通称:歴博)は、日本の歴史学、民俗学、考古学について総合的に研究・展示を行う研究機関。収集した資料は30万件以上に及び(東京国立博物館は11万7700件)、6つある常設展示室を見るだけでも丸一日かかってしまうほどだ。 日本人の多くは、幼少時から「女の子らしく」、「男の子らしく」という言葉を耳にしながら成長してきた。しかしながら、この「らしさ」の根拠について説明される機会、立ち止まって考える機会が与えられることは、近年までほとんどなかったとい

        「性差」はいかにつくられてきたのか? 国立歴史民俗博物館で「性差(ジェンダー)の日本史」を見る(美術手帖) - Yahoo!ニュース
      • あいトリ補助金問題、宮田文化庁長官が初の発言。「不交付決定を見直す必要はない」

        あいトリ補助金問題、宮田文化庁長官が初の発言。「不交付決定を見直す必要はない」あいちトリエンナーレ2019に交付予定だった文化庁の補助金全額約7800万円が不交付となった問題について、宮田亮平文化庁長官が参議院予算予算委員会で初めて言及。不交付見直しの予定はないことを明言した。 あいちトリエンナーレ2019での「表現の不自由展・その後」 文化庁が「あいちトリエンナーレ2019(以下、あいトリ)」(8月1日〜10月14日)への補助金全額約7800万円を不交付とした問題に関し、15日の参議院予算委員会で質疑が行われた。 文化庁の不交付決定については、「表現の不自由展・その後」展示再開の方向性が決定した9月25日の翌日26日に、萩生田文部科学大臣が発表。「文化庁に申請のあった内容通りの展示会が実現できていない。継続できていない部分もある。補助金適正化法等を根拠に交付を見送った」としていた。 あい

          あいトリ補助金問題、宮田文化庁長官が初の発言。「不交付決定を見直す必要はない」
        • 文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表

          文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表25回にわたり続いてきた文化庁メディア芸術祭が、次年度の作品募集を行わないと発表した。 文化庁メディア芸術祭の企画展「AUDIBEL SENSES」(2022、表参道ヒルズ)展示風景より、歴代受賞作品の紹介パネル 今年、第25回の開催をむかえる「文化庁メディア芸術祭」が、次年度の作品募集を行わないと発表した。 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門でその年の優れた作品を顕彰し、展示等の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合祭として開催されてきた文化庁メディア芸術祭。 1997年度の初開催以来、優れたメディア芸術作品を募集・顕彰するとともに、受賞作品の展示や上映、シンポジウム等の関連イベントを実施してきた本祭が、次年度の作品募集を行わないとウェブサイトにて発表した。今後の動向については未発表。 なお、先年度募集の作品

            文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表
          • 文化庁、補助金不交付決定前の審査で意見聴取を行わず。内部のみで審査

            文化庁、補助金不交付決定前の審査で意見聴取を行わず。内部のみで審査文化庁による「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金不交付問題で、同庁が不交付決定前審査で意見聴取を行わず、内部のみで審査していたことがわかった。 文化庁の地域文化創生本部 出典=ウィキメディア・コモンズ 文化庁が「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付を決定した問題で、同庁がそのプロセスにおいて、外部審査員の意見聴取を行わず、文化庁内部のみで審査していたことがわかった。「文化・芸術分野における公的資金助成外部審査員従事者等有志」が明らかにした。 「あいちトリエンナーレ2019」は、文化庁が公募した「日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業)」で採択され、約7800万円が交付される予定だった。この採択に携わった任期中の6名(氏名未公表)に対し、採択後の不交付決定前の審査では意見聴取をい

              文化庁、補助金不交付決定前の審査で意見聴取を行わず。内部のみで審査
            • あいちトリエンナーレ2019が閉幕。65万人以上で過去最高の入場者数を記録

              あいちトリエンナーレ2019が閉幕。65万人以上で過去最高の入場者数を記録8月1日に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」が、75日間の会期を終え閉幕した。 閉館する愛知芸術文化センター会場で手を振る津田大介芸術監督、大村秀章愛知県知事と関係者たち 拍手に包まれた会期最終日 8月1日に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」が、10月14日で75日の会期を終えた。入場者数は65万人以上で、あいちトリエンナーレ史上最高を記録したという。 あいちトリエンナーレ2019では、開幕まもない8月3日に愛知芸術文化センターで展示されていた「表現の不自由展・その後」が展示中止となり、それ以降海外作家たちを中心にした展示中止・変更が起こった。また、参加アーティストのなかから「ReFreedom_Aichi」や「サナトリウム」「多賀宮」といった様々なプロジェクトが生まれたことも印象深い。 不自由展そのもの

                あいちトリエンナーレ2019が閉幕。65万人以上で過去最高の入場者数を記録
              • キャナルシティ博多のナムジュン・パイク作品はいかに修繕されたのか。メディア・アートの「魂」を未来へ運ぶために

                キャナルシティ博多のナムジュン・パイク作品はいかに修繕されたのか。メディア・アートの「魂」を未来へ運ぶために福岡市のキャナルシティ博多にある、ナムジュン・パイクのビデオ・アート作品《Fuku/Luck,Fuku=Luck,Matrix》。近年、機器の劣化によって上映を停止していたが、今年10月に修繕された。 ナムジュン・パイク Fuku/Luck,Fuku=Luck,Matrix 1996 (C)YSK 福岡市のショッピングモール・キャナルシティ博多にある、ナムジュン・パイクのビデオ・アート作品《Fuku/Luck,Fuku=Luck,Matrix》。同施設のクリスタルキャニオンの南側ガラス壁面に設置された、180台ものブラウン管テレビが並ぶ作品だ。 ナムジュン・パイクは1932年に韓国に生まれ、日本、ドイツ、アメリカでも活動し、ヴィデオ・アートの開拓者と称される。一昨年から昨年にかけては

                  キャナルシティ博多のナムジュン・パイク作品はいかに修繕されたのか。メディア・アートの「魂」を未来へ運ぶために
                • 「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」、都現美で開催。世界初の大規模回顧展

                  「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」、都現美で開催。世界初の大規模回顧展アート・ディレクター、デザイナーとして多岐に渡る分野で新しい時代を切り開きつつ世界を舞台に活躍した石岡瑛子(1938〜2012)の、世界初となる大規模回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」が東京都現代美術館で開催される。会期は11月14日〜2021年2月14日。 石岡瑛子 映画『白雪姫と鏡の女王』(ターセム・シン監督、2012年)衣装デザイン (C)2012-2020 UV RML Films dba Relativity Media. All Rights Reserved. 1992年公開の映画『ドラキュラ』の衣装を手がけ、アカデミー賞を受賞。また2008年の北京五輪では開会式の衣装を担当するなど、世界的デザイナーとして知られる石岡瑛子(1938〜2012)。その世界初となる大規模回顧展が、

                    「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」、都現美で開催。世界初の大規模回顧展
                  • 「大吉原展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。吉原で育まれてきた文化を通じて、遊女たちの生き方や置かれた環境に目を向ける

                    「大吉原展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。吉原で育まれてきた文化を通じて、遊女たちの生き方や置かれた環境に目を向ける東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする「大吉原展」が開幕した。会期は5月19日まで。 文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部) 展示風景より、辻村寿三郎・三浦宏・服部一郎《江戸風俗人形》(1981) 東京・上野の東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする「大吉原展」が開幕した。会期は5月19日まで。本展学術顧問は田中優子(法政大学名誉教授)、担当学芸員は古田亮(東京藝術大学大学美術館教授)。 吉原とは、江戸時代につくられた遊廓街(*)。そこでは、絵画や浮世絵、文学、工芸、年中行事など様々な文化が生まれ育まれてきたいっぽうで、その経済基盤は、家族の

                      「大吉原展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。吉原で育まれてきた文化を通じて、遊女たちの生き方や置かれた環境に目を向ける
                    • 『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン

                      『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン世界中で高い人気を得ている日本のマンガだが、その隆盛を支えてきたのはマンガ雑誌であった。本記事ではマンガを語るうえで頻繁に取り上げられる物語や絵ではなく、とくにマンガ雑誌における「文字」の歴史がいかなるものであったのかを、『週刊少年ジャンプ』を例にひも解いていく。 聞き手・監修=岡本正史(集英社) 文・構成=安原真広(ウェブ版「美術手帖」編集部) 歴代の『週刊少年ジャンプ』 いまやスマートフォンで見ることも多くなったマンガだが、世界中で高い人気を得るようになった日本のマンガ文化をつくりあげてきたのはマンガ雑誌に代表される、紙でつくられた本のマンガだった。月刊や週刊という刊行スピードで数百万部にも上るマンガ雑誌が印刷され、日本全国の書店に届けられる。この世界的に見ても稀有なシステムが、日本の多様なマンガ文化をつくりあげたことに

                        『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン
                      • 津田大介インタビュー。「あいちトリエンナーレ2019」がつなぐもの

                        津田大介インタビュー。「あいちトリエンナーレ2019」がつなぐもの「あいちトリエンナーレ2019」の開催から1年。次回2022年の開催に向けた新体制が始動するなか、前芸術監督の津田大介があいトリ2019が次へとつなぐものについて語る。 聞き手=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 津田大介 ──「あいちトリエンナーレ2019」(8月1日〜10月14日)の開催から約1年。いよいよ次回2022年の開催に向けた新体制が始動するなか、津田さんはいま、あいトリ2019をどう振り返りますか? いまこうして取材をお受けできていること自体が感慨深いですね。もし最後まで「表現の不自由展・その後」が再開できなかったら、あるいは文化庁からあいトリへの補助金が不交付のままだったら、次回以降の開催がなくなってあいトリの歴史が終わってしまっていたら──会期中ずっと、それら三つの問題が心に重くのしかかっていました。ど

                          津田大介インタビュー。「あいちトリエンナーレ2019」がつなぐもの
                        • 草間彌生がある医師に贈った11点の作品が競売に。合計予想落札価格は10億円以上

                          草間彌生がある医師に贈った11点の作品が競売に。合計予想落札価格は10億円以上2019年に逝去した医師・廣瀬輝夫に対し草間彌生が贈った11点の作品が、5月12日にボナムズでオークションにかけられることがわかった。合計予想落札価格は10億円以上となっている。 廣瀬輝夫と草間彌生 Courtesy of Bonhams 草間彌生の生涯の友人であり、2019年に逝去した医師・廣瀬輝夫。その草間彌生コレクションから、これまで一度も公開されたことのない作品がオークションハウス「ボナムズ」で競売にかけられる。 草間と廣瀬はともに1950年代に日本から渡米。60年代、草間は治療のために廣瀬を訪ね、安価もしくは無料で治療を受けていた。その感謝の意を示すため、自身の作品を廣瀬に贈ったという。 草間彌生 Mississippi River 1960 Courtesy of Bonhams草間彌生 Hudson

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                          • 電線・電柱を絵画から読み解く。「電線絵画展」に小林清親、岸田劉生、山口晃ら

                            電線・電柱を絵画から読み解く。「電線絵画展」に小林清親、岸田劉生、山口晃ら電柱や電線を通して東京を新たな視点で見つめなおす展覧会「電線絵画展 -小林清親から山口晃まで」が、練馬区立美術館で開催される。明治初期から現代に至るまでの電線・電柱が果たした役割と、各時代ごとに絵画化された作品の意図を検証し、読み解くことを試みる。会期は2月28日~4月18日。 岸田劉生 代々木附近(代々木附近の赤土風景) 1915 豊田市美術館蔵 街の景観のために地中化が望まれる電柱や電線。今回、そんな電柱・電線を通して東京を新たな視点で見つめなおす展覧会「電線絵画展 -小林清親から山口晃まで」が、練馬区立美術館で開催される。会期は2月28日~4月18日。 川瀬巴水 東京十二題 木場の夕暮 1920 渡邊木版美術画舗蔵山口晃 演説電柱 2012 個人蔵  ©️ YAMAGUCHI Akira, Courtesy o

                              電線・電柱を絵画から読み解く。「電線絵画展」に小林清親、岸田劉生、山口晃ら
                            • 山口晃が向き合う『ドラえもん』の原画たち。「これぞ名人芸」

                              山口晃が向き合う『ドラえもん』の原画たち。「これぞ名人芸」50周年を迎えたマンガ『ドラえもん』。その原画を拡大することで「絵」として『ドラえもん』を鑑賞するという書籍『THE GENGA ART OF DORAEMONドラえもん拡大原画美術館』が発売中だ。これを機に、「THE ドラえもん展」にも参加した経験を持つアーティスト・山口晃が『ドラえもん』の原画と向き合った。 文=鳥澤光 山口晃 撮影=稲葉真 マンガの原画を絵として鑑賞するコツとは? 1970年生まれの『ドラえもん』と1969年生まれの山口晃。「ガリバートンネル」や「インスタントミニチュア製造カメラ」などのひみつ道具を愛していた画家が、『THE GENGA ART OF DORAEMONドラえもん拡大原画美術館』に収められた直筆原画をじっくり鑑賞。“マンガを読む”とは別種の“原画を観る”ことの楽しみについて語った。 『THE GE

                                山口晃が向き合う『ドラえもん』の原画たち。「これぞ名人芸」
                              • ゲンロン、カオスラとの契約を解除。「重大な契約違反を確認」

                                ゲンロン、カオスラとの契約を解除。「重大な契約違反を確認」ゲンロンスクールなどの事業を行う株式会社ゲンロンは、黒瀬陽平が代表を務める合同会社カオスラとの契約を解除したと発表した。 「ゲンロン」ウェブサイトより ゲンロンスクールなどを運営する株式会社ゲンロンが、7月23日付で黒瀬陽平が代表を務める合同会社カオスラとの契約解除を発表した。 同社によると、カオスラ監修のもとで開設されている「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」の事業において、「重大な契約違反を確認」したという。 「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」は黒瀬と思想家・哲学者の東浩紀が中心となり「公的な援助を受けないアート教育機関」として2015年にスタートしたもので、黒瀬をはじめ、アート界の様々な人物が講師を務め、アーティストを輩出してきた。 ゲンロンは、「生徒の安全確保およびコンプライアンス遵守の観点」から、契約を打ち切るこ

                                  ゲンロン、カオスラとの契約を解除。「重大な契約違反を確認」
                                • 新館長・片岡真実が語る森美術館と美術館界のこれから。「課題解決に近道はない」

                                  新館長・片岡真実が語る森美術館と美術館界のこれから。「課題解決に近道はない」2020年1月1日に森美術館館長に就任した片岡真実。同館初の女性館長であり、国際美術館会議(CIMAM)会長でもある片岡は、森美術館をどこに導く(ディレクションする)のか。美術館界の現状と課題を含め、話を聞いた。 聞き手・構成=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 片岡真実 撮影=稲葉真 掲げる5つのビジョン──片岡さんが館長として掲げる「ビジョン」からお聞きしたいと思います。すでに記者会見で5つのビジョンを紹介されていますが、改めてお聞かせください。 まずは「国際的な現代美術館としての立ち位置を維持しつつ、アジア太平洋の現代アートについて積極的に調査研究、展示活動を行う」ということです。 森美術館は開館から17年経つ美術館なので、これまでの「国際的な現代美術館」というコンセプトは変わらないと思っています。これま

                                    新館長・片岡真実が語る森美術館と美術館界のこれから。「課題解決に近道はない」
                                  • 「TOKYO 2021」の美術展がスタート。黒瀬陽平が提示するこの国の災害と祝祭

                                    「TOKYO 2021」の美術展がスタート。黒瀬陽平が提示するこの国の災害と祝祭建て替え前の戸田建設本社ビル(東京・京橋)で開催されている、アーティストの藤元明の企画によるアートイベント「TOKYO 2021」。建築展に続き、9月14日からキュレーターに黒瀬陽平、会場設計に西澤徹夫を迎えた美術展が始まった。日本の未来の展望を試みる美術展、そのハイライトをお届けする。 展示風景より、檜皮一彦《hiwadrome : type THE END spec5 CODE : invisible circus》(2019) 戸田建設本社ビル(東京・京橋)を舞台にしたアートイベント「TOKYO 2021」。このイベントは、東京オリンピック・パラリンピック以降の日本を考える機会として、アーティストの藤元明により企画されたもので、建築展と美術展から構成されている。 8月3日〜24日にかけて開催された建築展に

                                      「TOKYO 2021」の美術展がスタート。黒瀬陽平が提示するこの国の災害と祝祭
                                    • 「NFTアート」ってなんなんだ?! 『美術手帖』12月号は「NFTアート」特集。NFTが生んだデジタル・アート売買の新たな生態系を探る。

                                      <!-- wp:paragraph -->NFTは「Non-Fungible Token」の略称で、イーサリアム上で構築されたトークンの一種です。<br>特徴として、唯一無二の価値を持たせることができるトークンを表します。<br/><!-- /wp:paragraph --> " >NFT(非代替性トークン)」。この技術基盤の誕生によって、従来コピー可能であったデジタルデータにも価値がつき、仮想通貨により売買が可能になった。2021年は、NFT元年とも言える年で、NFTを活用したデジタル・アートは驚くような高値で取引され、大企業がNFTを活用した様々なサービスやコンテンツを生み出し、いまもなおNFT市場は活況を呈していると言えるだろう。本特集では、そのNFTを活用したデジタル・アート=NFTアートとそれを支えるコミュニティの実態を取り上げる。 イントロダクションでは、NFTアートの基礎知識

                                        「NFTアート」ってなんなんだ?! 『美術手帖』12月号は「NFTアート」特集。NFTが生んだデジタル・アート売買の新たな生態系を探る。
                                      • 東近美企画課長の蔵屋美香、横浜美術館新館長に就任へ

                                        東近美企画課長の蔵屋美香、横浜美術館新館長に就任へ東京国立近代美術館企画課長の蔵屋美香が、2020年4月1日付で横浜美術館の新館長に就任することが発表された。 蔵屋美香 撮影=田中功起 横浜美術館は、蔵屋美香(現・東京国立近代美術館企画課長)が2020年4月1日付で同館新館長に就任することを発表した。現館長・逢坂恵理子は3月31日で退任する。 蔵屋美香は1966年千葉県生まれ。93年より東京国立近代美術館に勤務し、主任研究員、美術課長を経て、16年より同館企画課長。東京国立近代美術館において数々の展覧会を手がけるとともに、13年の第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展では日本館キュレーター(作家:田中功起)を務め、日本館として初の特別表彰に選出された。 横浜美術館は21年3月より大規模改修工事のための休館に入り、23年度中にリニューアル・オープンする予定で、蔵屋新館長のもと、「あらゆる

                                          東近美企画課長の蔵屋美香、横浜美術館新館長に就任へ
                                        • 「あいち宣言(プロトコル)」の草案発表。補助金不交付への牽制も

                                          「あいち宣言(プロトコル)」の草案発表。補助金不交付への牽制もあいちトリエンナーレ2019において、参加作家有志が「あいち宣言(プロトコル)」の草案をまとめた。一般からの意見募集も行っている。 「あいちトリエンナーレ2019」のメイン会場である愛知芸術文化センター 「表現の不自由展・その後」の展示再開で大きな注目を集める「あいちトリエンナーレ2019」。その実行員会会長である大村秀章愛知県知事が採択を目指す「あいち宣言(プロトコル)」について、草案がまとめられた。 この草案は、トリエンナーレ参加作家有志が専門家の意見を交えながらまとめた原案に、一般からの意見などを加え「行動規範」として作成したもの(全文はトリエンナーレ公式サイトで閲覧可)。 原案に明記されていた「芸術の自由」はここでも引き継がれており、「芸術の自由」は「『表現の自由』に支えられる芸術家およびそれを送り出す美術館、芸術祭およ

                                            「あいち宣言(プロトコル)」の草案発表。補助金不交付への牽制も
                                          • バウハウスの流れを汲む写真家・石元泰博の生誕100年を記念して。東京オペラシティアートギャラリーで「伝統と近代」展が開催

                                            バウハウスの流れを汲む写真家・石元泰博の生誕100年を記念して。東京オペラシティアートギャラリーで「伝統と近代」展が開催モダンデザインを学び、桂離宮のシリーズなどで知られる写真家・石元泰博。その生誕100年を記念する「生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代」が、東京オペラシティアートギャラリーで開催される。会期は10月10日〜12月20日。 石元泰博 桂離宮 中書院東の庭から中書院、楽器の間、新御殿を望む ゼラチン・シルバー・プリント 1953,54 高知県立美術館蔵 (C) 高知県, 石元泰博フォトセンター アメリカに生まれ、シカゴのインスティチュート・オブ・デザイン(通称ニュー・バウハウス)に学んだ写真家・石元泰博。その生誕100年を記念する「生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代」が、東京オペラシティアートギャラリーで開催される。会期は10月10日~12月20日。 本展は、石元の

                                              バウハウスの流れを汲む写真家・石元泰博の生誕100年を記念して。東京オペラシティアートギャラリーで「伝統と近代」展が開催
                                            • 『将棋の木村義徳九段が死去 京都を拠点、本紙でも健筆ふるう 京都新聞 将棋棋士九段で引退後は京』

                                              ☆★☆☆★☆☆歴史タイムッス☆★☆☆★☆★古今東西歴史関連記事リンク集日本史娯楽検証物語サイト「歴史チップス」執筆のネタ探しとして日本や世界のメディアや個人・企業サイトから歴史関連記事リンク集を作成(リンク切れ御免)。また、「古今チップス(旧歴史タイムズ・現歴史タイムス)」の2005年11月~2014年12月のバックナンバーも掲載。

                                                『将棋の木村義徳九段が死去 京都を拠点、本紙でも健筆ふるう 京都新聞 将棋棋士九段で引退後は京』
                                              • デザインとアートを横断するフェアはなぜ少ないのか? 「Salon Art + Design」から考える

                                                デザインとアートを横断するフェアはなぜ少ないのか? 「Salon Art + Design」から考えるインテリア・デザインとアートのフェア「Salon Art + Design」が11月14日から4日間、ニューヨークのパーク・アーモリーで開催された。8回目の開催となる今年は、13カ国から56の出展者が集結。デザインとアートを横断する珍しいこのフェアの様子を取材した。 文・撮影=國上直子 Salon Art + Design会場の様子 総額5兆円規模のアートとデザインマーケット 2019年度のアメリカのインテリア・デザイン業界の市場規模は157億ドル(約1.7兆円)におよぶという試算がある。いっぽう、アメリカのアート・マーケットの規模は、299億ドル(3.25兆円)。いずれのマーケットも、メイン・ターゲットとなるのは富裕層だ。 「Salon Art + Design」でエクゼクティブ・ディレ

                                                  デザインとアートを横断するフェアはなぜ少ないのか? 「Salon Art + Design」から考える
                                                • 一人の写真家が見つめ続けた「小夜子」というミューズ。山口小夜子と横須賀功光の共同作品を一望する

                                                  一人の写真家が見つめ続けた「小夜子」というミューズ。山口小夜子と横須賀功光の共同作品を一望する「山口小夜子×横須賀功光 コラボ展」が、東京・広尾のエモン・フォトギャラリーで開催される。本展は、ファッションを様々な角度から解釈した「ウェアリスト」の山口小夜子と、その世界観を支えた写真家・横須賀功光の共同作品を紹介するもの。会期は8月30日〜11月2日。 (C) Noriaki Yokosuka Courtesy of EMON Photo Gallery ファッションのみならず、舞踊や音楽、映像、文学など諸芸術が交差する表現を展開した山口小夜子。パリコレクションに出演するなど、ファッションモデルとして世界的に活躍し、1974年にはアメリカの『ニューズウィーク』誌の 「世界の6人のトップモデル」の1人に選出された。舞台や映画などで数々の作品を残し、晩年は自身を「ウェアリスト(

                                                    一人の写真家が見つめ続けた「小夜子」というミューズ。山口小夜子と横須賀功光の共同作品を一望する
                                                  • ゲンロン新芸術校第6期のグループ展、第3弾が開催。架空の場所「C」とは何か?

                                                    ゲンロン新芸術校第6期のグループ展、第3弾が開催。架空の場所「C」とは何か?東京・五反田のゲンロン五反田アトリエで、ゲンロン新芸術校第6期生のグループCによる展覧会「『C』戻れ→元の(世界)には、もう二度と←ない」が開催される。会期は11月7日〜15日。 メインビジュアル グラフィックデザイン=村井智 2015年にスタートし、主任講師であった黒瀬陽平のハラスメントに伴う退任により、今年8月から体制を一新して始動した「ゲンロン新芸術校」。その第6期生によるグループ展が、9月から毎月開催されている。11月7日~15日には、グループCによる展覧会「『C』戻れ→元の(世界)には、もう二度と←ない」が、ゲンロン五反田アトリエで開催される。 本展は、通常課程の作家11名と、コレクティブ・リーダー課程のキュレーター1名が協働してつくり上げるもの。また今期から4つのグループ展にそれぞれ担当講師を迎える指導

                                                      ゲンロン新芸術校第6期のグループ展、第3弾が開催。架空の場所「C」とは何か?
                                                    • 窓からのぞく展覧会。袴田京太朗「WINDOW GALLERY」がMA2 Galleryで開催中

                                                      窓からのぞく展覧会。袴田京太朗「WINDOW GALLERY」がMA2 Galleryで開催中東京・恵比寿のMA2 Galleryが、ギャラリーの窓を生かした袴田京太朗の展覧会「WINDOW GALLERY」を開催している。 「WINDOW GALLERY」の展示風景 新型コロナウイルスの影響によりギャラリーの開廊が叶わないなか、東京・恵比寿のMA2 Galleryがギャラリーの窓を生かし、通りを歩く人々のために展覧会「WINDOW GALLERY」を開催している。 「WINDOW GALLERY」は、MA2 Galleryの取り扱いアーティストである、袴田京太朗の提案から始まったもの。新型コロナウイルスの影響により多くのアーティストの展示機会が失われているなか、袴田がアトリエに保管されている自作を、人々の目に触れるかたちで展示できないかという提案から生まれた。 「WINDOW GALLE

                                                        窓からのぞく展覧会。袴田京太朗「WINDOW GALLERY」がMA2 Galleryで開催中
                                                      • すみだ北斎美術館で「新収蔵品展―学芸員が選んだおすすめ50―」が開催。初公開作品で北斎を再発見

                                                        すみだ北斎美術館で「新収蔵品展―学芸員が選んだおすすめ50―」が開催。初公開作品で北斎を再発見すみだ北斎美術館が、開館以来収集してきた葛飾北斎やその門下の作品のなかから、学芸員が選んだ50点の作品を展示する展覧会「新収蔵品展―学芸員が選んだおすすめ50―」が開催。会期は9月15日〜11月8日。 葛飾北斎 百人一首うはかゑとき 安倍仲麿 1835頃 すみだ北斎美術館蔵 2016年に開館し、葛飾北斎と門人に関わる作品を資料とともに紹介してきたすみだ北斎美術館。同館が開館以来収集してきた作品のなかから、学芸員が選んだ50点の作品を展示し、その収集の成果の一端を紹介する展覧会「新収蔵品展―学芸員が選んだおすすめ50―」が開催される。会期は9月15日〜11月8日。 展示作品としては、「冨嶽三十六景」(1831〜34)を代表する《凱風快晴》《神奈川沖浪裏》《山下白雨》といった誰もが知る有名作品から、乳

                                                          すみだ北斎美術館で「新収蔵品展―学芸員が選んだおすすめ50―」が開催。初公開作品で北斎を再発見
                                                        • 『VOGUE』10月号の表紙は村上隆が担当。富士山モチーフのアートワーク

                                                          『VOGUE』10月号の表紙は村上隆が担当。富士山モチーフのアートワーク女性ファッション誌『VOGUE』の日本版『VOGUE JAPAN』2020年10月号(8月28日)は、村上隆が表紙のアートワークを担当。森美術館「STARS展」でも発表された富士山モチーフの作品が目印だ。 『VOGUE JAPAN』2020年10月号 Art Work:Takashi Murakami (C) 2020 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd. All rights reserved. 女性ファッション誌の代表的存在である『VOGUE』。その日本版である日本版『VOGUE JAPAN』2020年10月号(8月28日)の表紙が、村上隆によるアートワークで飾られる。 グローバルブランドとして世界で全26エディションを展開している『VOGUE』は今夏、世界共通のテーマとして「

                                                            『VOGUE』10月号の表紙は村上隆が担当。富士山モチーフのアートワーク
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