太陽光で再生可能なイオン吸着剤を用いて、海水を30分で安全で清潔な飲料水に変える手法が開発された。モナシュ大学がニューサウスウェールズ大学などと共同で実施したもので、エネルギー効率が高く、低コストで持続可能な脱塩プロセスを実現している。研究成果は、2020年8月10日、『Nature Sustainability』に掲載された。 海水の淡水化(脱塩)は、世界的に拡大する水不足に対処するために行われている。蒸発熱による脱塩プロセスは、健康リスクが最小限というメリットがあるもののエネルギー集約的であり、逆浸透法などの他の技術には、エネルギー消費量が多いこと、膜の洗浄や脱塩素での化学物質の使用など、多くの欠点がある。 一方、有機金属構造体(MOF)は、既知の材料の中で最大の表面積を持つ結晶性材料を形成する金属イオンからなる化合物の一種で、小さじ1杯でサッカー場に相当する表面積を有する多孔性材料だ
焼津市が深層水脱塩施設日常管理運営業務を委託している静岡県水産加工業協同組合連合会において、当該施設の利用者情報等が入ったパソコンから個人情報が漏えいしたおそれがあることが判明しました。 経過 (1)3月14日(木曜日)午後4時 委託先の従業員が、事務所にて脱塩水の給水者約15,000人の個人情報を管理していたパソコンを操作中にウイルス感染した旨の表示があった。表示された電話番号に電話し指示通りに対応し、パソコンをシャットダウン。 (2)3月15日(金曜日) 午前8時30分頃、当日勤務の別の職員が、当該パソコンの電源を入れたところ、見慣れない画面が表示されたことから異変を確認。 午前10時に市(漁港振興課)に報告。 市は、情報漏えいの恐れがあることを把握し、パソコンを使用しないよう指示するとともに、庁内で報告を行い、委託先職員からの聞き取りを行うとともに、パソコンを回収した。 (3)3月1
全放射能濃度分析のための脱塩処理方法の確立(受託研究) Development of the desalting method for gross alpha activity determination (Contract research) 小池 優子; 山田 椋平 ; 永岡 美佳 ; 中野 政尚 ; 小野 洋輔; 水津 祐一 Koike, Yuko; Yamada, Ryohei; Nagaoka, Mika; Nakano, Masanao; Ono, Yosuke; Suitsu, Yuichi 日本原燃株式会社のMOX燃料工場の分析済液処理設備では、その処理過程において全放射能濃度分析を妨害する塩が発生するおそれがある。そこで、日本原燃株式会社では固相抽出クロマトグラフィーを用いた脱塩処理方法を考案した。日本原子力研究開発機構は、日本原燃株式会社が考案した同方法を用いて処理
今回の腎Webセミナーは,水・Naの話でした。SIADHの解説も何とか入れましたが,あまり時間はとれませんでした。事前配布資料に入れられなかったスライドを,自分の覚え書きもかねて説明しておこうと思います。 SIADHの定義について正式には色々あるかもしれませんが,個人的にはこのスライドのように理解するのがいいと思っています。つまり溶質の出し入れ(volume regulation)には異常がないが,水の出し入れ(osmoregulation)に異常がある。ADHが何らかの原因で分泌されているため,負荷された溶質はちゃんと排泄されるが「濃度=浸透圧」が限定されてしまう,と理解します。 たとえば血清Na 120 mEq/Lの低Na血症の患者(Posmは約250mOsm/L)に,血清より高張であるはずの生理食塩液(約300mOsm/L)を投与してもさらに低Na血症が悪化することがあります。これを
太陽光で再生可能なイオン吸着剤を用いて、海水を30分で安全で清潔な飲料水に変える手法が開発された。モナシュ大学がニューサウスウェールズ大学などと共同で実施したもので、エネルギー効率が高く、低コストで持続可能な脱塩プロセスを実現している。研究成果は、2020年8月10日、『Nature Sustainability』に掲載された。 海水の淡水化(脱塩)は、世界的に拡大する水不足に対処するために行われている。蒸発熱による脱塩プロセスは、健康リスクが最小限というメリットがあるもののエネルギー集約的であり、逆浸透法などの他の技術には、エネルギー消費量が多いこと、膜の洗浄や脱塩素での化学物質の使用など、多くの欠点がある。 一方、有機金属構造体(MOF)は、既知の材料の中で最大の表面積を持つ結晶性材料を形成する金属イオンからなる化合物の一種で、小さじ1杯でサッカー場に相当する表面積を有する多孔性材料だ
米マサチューセッツ工科大学(MIT)は2月6日(現地時間)、電気などを使わずに安価に海水から蒸留水を抽出する脱塩システムを開発したことを発表した。 この脱塩システムは、複数の層が縦に積み上げられた太陽蒸留器であり、蒸留酒を造るように蒸発装置と液化装置を利用。装置には透明なエアロゲルの断熱材が被せられている。 それぞれの層にある平らな熱吸収パネルが、吸収した熱を水がある次の層へと移すことで蒸発がはじまる仕組みで、そしてその蒸気が蒸気凝縮によって次のパネルで液化される。前段で放出された熱が無駄にならずに再利用され、実演用の装置では太陽光エネルギーを蒸発エネルギーに変換する場合に385%の効率を達成可能という。 研究チームは概念実証のために、10層の脱塩システムを同大学の屋根の上に設置。1平方mあたり5.78Lの一般的な水道水を超える基準の蒸留水を作り出しており、これは以前からあるような太陽熱脱
海洋深層水は、飲料水のほか、調味料や化粧品などにも用いられるようになっています。海洋深層水には元々塩分が含まれますが、加工される際には塩分が除去されていることが多いです。 海洋深層水はどうやって塩分を除去するの? 海洋深層水の「塩」はどのように使われている? 詳しく見ていきます。 海洋深層水の塩分 海洋深層水とは、一般的に水深200m以深の海水のことを言います。 海水というと、塩分の含まれた塩辛い水を思い浮かべる方も多いと思います。海洋深層水も海水ですから、当然塩分が含まれています。海水の平均的な塩分濃度は3.4%と言われており、海洋深層水もこのくらいの濃度のことが多いです。 また、表層水の塩分濃度が地形や気候によって変動しやすいのに対し、これらの影響を受けにくい海洋深層水の塩分濃度は一年を通して変動しにくいとも言われています。 海洋深層水から塩分を除去する方法 海洋深層水には塩分が含まれ
イギリス、ロンドンのテムズ・ゲートウェイ水処理場など、現在の脱塩プラントは逆浸透法を採用している。 Photograph by Peter Macdiarmid, Getty Images 極度の水不足に苦しむ庶民は、2025年までに世界で18億人に達する。この予測を受け、海水を淡水化する脱塩技術が注目を集めている。しかし、水危機対策の切り札として強みを発揮するには、当局や専門家が先頭に立ち、高コストと非効率性を改善する必要がある。 脱塩プラントの年間真水生産量は、2016年には3800万立方メートルを超えると予測されている。2008年実績の2倍だ。 現在主流の脱塩プラントが採用する逆浸透法は、海水に圧力をかけて極薄の樹脂半透膜で濾過する。大きめの分子やイオン(塩類など)はフィルターにかかり、真水だけが濾し出される仕組みである。 この方法は、海水の蒸留など従前の脱塩技術と比べて大幅にエネル
サウジアラビアは、北西部の紅海、アカバ湾沿岸で未来都市建設プロジェクト「NEOM」を行っている。NEOMは敷地面積2万6500平方キロメートルの巨大プロジェクトで、世界経済の中心として貿易やイノベーションのハブとなることを目指している。NEOMの重点分野の一つが水の生産と供給で、2021年に日量33万3000立方メートル、2023年に日量100万立方メートルの海水淡水化を目指すとしている。 これに関連して、NEOMは2020年1月29日、イギリスに本拠を置くSolar Waterと契約し、太陽光エネルギーを利用したクリーンでローコスト、かつ環境に優しい水生産を行うと発表している。同社は、サウジアラビア北西部で最初のソーラードームによる淡水化プラントを建設中だという。 Solar WaterのCEO、David Reavley氏はCNNとのインタビューで、このプロジェクトは「ドームに覆われ、
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