松本清張『草の径』より「ネッカー川の影」を読んでいる。 この作品は、夫がユーゴスラビアとロンドンの学会に出席するのに同伴した妻・利江子が、夫の仕事を待つ時間を利用してドイツ・テュービンゲンという古都を訪れる話だ。 馴染の薄いドイツの地名がバンバン出てきて、情景が把握 ( 想像 ) できずに閉口する。 そこでGoogle mapで地名を検索。 利江子が泊まっている宿 ( 架空の名 ) と周辺地をストリートビューで歩き回ってみた。 《小説を読む》というより《ガイドブックを見ながら楽しむ》に趣向に代わってしまったが、 この本に出合わなければ知ることもなく終わった古都を堪能することができた。 例えばこんな風景 ホテル「城の望楼」はこの通りでは大きいほうだった。前に広い駐車場を持つ。 松本清張著『草の径』「ネッカー川の影」p.160より 坂道を上りきったところにあるのは橋で、中世の刎橋はねばしである