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文房具が好き
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なにやら騒ぎになっている返還拒否の問題を目にするにつけ、ひとつ思い出されることがあります。 ある日突然、私の個人口座に二千万円が振り込まれたことがありました。 奇しくもその日は、私の贔屓球団のチケット発売日でございました。 このチケットが、シーズン全日程分を開幕前に一斉販売するものでしてね。この発売日でないとどの試合も買えなくなるんですよ。 いや人気のない頃は普通に当日券で観戦できたんですけどね。 なぜ二千万が振り込まれた話にチケットが関係あんのさ、と思われるでしょうが、まあまあ、続けて読んでみてくださいませ。 そりゃもう、当時のチケット争奪戦はすごいものがありまして。 全試合、プラチナチケット状態ですよ。発売10分後に全日程全席完売は当たり前ですよ。 そんな状態なので、オークションで高額で取引されたりしてました。 許せません。絶対に転売ヤーに負けるわけにはいきません。ファンの誇りに賭けて
「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辞めてほしいの」 ――とんでもない場面に出くわしてしまった――。 ギルドマスターにお茶を出そうとしていた新米回復術師レジーナ・マイルズは、ドアの隙間から中を覗き込んだ。 巨大なマホガニー製の机に座り、優雅に足を組んだマティルダは、怜悧な眼鏡面のまま、その場に居た人物に馘首(クビ)を言い渡した。 この冒険者ギルド『イーストウィンド』のギルドマスター・マティルダは、基本的に公私混同のない冷静な人だ。 かつて『ダンジョンの白百合』と称され、王族からも求愛を受けたと言われるその冷たい美貌も去ることながら、魔導士としての確かな実力、圧倒的な叡智、豊富な経験を見込まれ、若くしてこの由緒ある冒険者ギルドの総帥に就任している天才なのである。 公平で信義を重んじ、どんな逆境や苦境にあっても絶対に仲間を見捨てないリーダーとしての資質は、このギルドに
【2022年2月10日 前回の弘前経済新聞様に引き続き、同じ青森の地元紙である陸奥新報様でも拙作が取り上げられる事態となりました。陸奥新報様、本当に迷惑(ありがとう)でした】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辞めてほしいの」 「わ――わのどごがまねのすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に晒しかねないとのギルドマスター判断だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス
「ヤード! お前をこのパーティから追放する!!」 「メートルさん! どうしてですか!? どうして俺が追放されなければならないんですか!?」 俺の名はヤード。 ヤード・ポンドと言う名だ。 冒険者をやっている。 結構名の知れた冒険者パーティに所属しているのだが、そのリーダーであるメートルさんから突然の追放を言い渡されて困惑しているところだ。 「お前のせいで計量がめちゃくちゃ手間なんだよ! キリのいい数字ならいざ知らず、端数の出るような再計算を俺達はもう求めていない!!」 メートルさんが俺の胸倉を掴みながら声を荒げた。 いや、計量が手間って……。 コンピュータ全盛の時代なのだから再計算なんて数字を入力するだけですぐ終わるだろう。 そんなことでパーティを追放されたらたまらない。 「大体インチとセンチで語感似すぎだろ! ネットショップでネジ買ったらくっそでかい奴届いた時の気持ち考えた事ある!?」 そ
クリシェ=アルベリネア=クリシュタンド――アルベラン王国将軍。 当時追い詰められたアルベランを持久させ、その後の広範な版図拡大、大陸統一の中心となった人物。軍事史上最高の天才として語られ、彼女の魔術的発明は英雄の時代を終わらせた。その絶大な武勲と、現在にも伝わる彼女の魔術的遺産から、現在においても比する者なき英雄として広く知られている。 反面、彼女が異常者であるという記述も散見され、当時の文献を紐解けばその冷酷さや無慈悲さが至る所に書き記されている。そんな彼女を冷酷なる殺戮者とする見方も多くあり、その実際は―― 「えへへ、ベリー、今日は何を作るんですか?」 「そうですね……今日のメインはクリシェ様のお好きなカボチャパイにしましょうか」 好きなことは料理と食事と甘えること。 得意なことは人殺し。 ――少し頭のおかしな少女が優しい人間に囲まれて、幸せを見つけていく。そんな過程を描いたお話。 頭
【双葉社Mノベルスさまより書籍発売中】 【マンガがうがうにてコミカライズ配信中!】 【コミックス一巻発売中です!】 人に迷惑をかけないこと、目立たないこと、そして出来れば役に立つこと。それが付与術師ヴィム=シュトラウスの信条だった。新進気鋭の冒険者パーティー、竜の翼《ドラハンフルーグ》のあらゆる雑務を一手に引き受け、雑魚の掃討を一人で担当し、大物との戦いでは皆が気持ちよく安全に戦えるよう、出来れば華を持たせられるようサポートに徹していた。 しかしある日、事件が起こる。階層主《ボス》との不意の遭遇によって竜の翼は壊滅的なダメージを受けたのである。 パーティーを守ろうとしたヴィム少年は空前絶後の火事場の馬鹿力(と本人は思っている)を発揮し、見事階層主の撃破に成功する。が、皆の無事に安堵したのも束の間、己の立場を守ろうとしたリーダーによりヴィム少年はパーティーを追放されるのであった。 途方に暮れ
前世の記憶のお陰で、十五歳にしてチート軍人であるラゼ。ある日、上司である鬼畜宰相閣下に呼び出されたと思ったら、単独長期任務を言い渡される。どんな過酷な任務かと身構えれば…… 「やはり、これは君が適任だ。ラゼ・オーファン中佐。君には、今春からセントリオール皇立魔法学園に通ってもらう」「…………ハイ?」 どうやら、殿下を始めとするお偉い様のご子息ご子女の「見守り役」に抜擢されたらしい。貴族サマが集まる学園に入学することに。 キラッキラな学園生活に戸惑いながらも、将来虐められないように生活を送ろうとしていたところ、どうやらこの世界には彼女の知らない秘密が隠されているようで。 「オイオイオイオイオイオーイ! 乙女ゲームなんて聞いてないよ?!!!!」 護衛役として金の卵たちに傷など付ければ、自分の首がサヨウナラなのに、自分は悪役令嬢で破滅フラグが立っているのだと言うお嬢様が現れて?! 彼女の破滅は、
書籍化しました。小学館ガガガブックス様よりロメリア戦記のⅠ~Ⅲ巻が発売中です。 コミカライズしました。ロメリア戦記のコミックがBLADEコミックス様より発売中です。 漫画アプリ、マンガドア様で見ることができますのでどうぞ。 「ロメ、いや、ロメリア伯爵令嬢。君とはもうやっていけない。君との婚約を破棄する。国に戻り次第別れよう」 アンリ王子にそう切り出されたのは、念願の魔王ゼルギスを打倒し、喜びの声も収まらぬ時であった。 しかし王子たちは知らない。私には『恩寵』という奇跡の力があることを 過去に掲載したロメリア戦記~魔王を倒したら婚約破棄された~の再掲載版です 私の作品に対する、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。 Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images
1 - 4. 誣告・偽証の罪 2021/08/08 14:17(改) 5. 不正審理の罪 2021/08/08 14:25(改) 6 -14. 窃盗の罪 2021/08/08 14:30(改) 15 - 20. 逃亡下人の扱い 2021/08/08 14:50(改) 21 - 22. 押し込み強盗の罪 2021/08/12 18:42(改) 23 - 24. 強盗・拉致被害への相互扶助 2021/08/12 18:47 25. 火事場泥棒の罪 2021/08/12 21:41(改) 26. 召集代行の襲名 2021/08/13 18:47(改) 27 - 29. 捕囚の嗣業 2021/08/14 00:02(改) 30 - 31. 時効取得 2021/08/14 09:28(改) 32. 捕虜の解放 2021/08/15 16:34 33 - 34. 指揮官(?)逃亡罪、士官傷害罪 202
▼配色 指定なし(作者設定優先) 標準設定 ブラックモード ブラックモード2 通常[1] 通常[2] シンプル おすすめ設定
天正十五年(1587年)正月、桜島の異常な光に包まれた薩摩半島は、島津家ごと西暦1453年の黒海沿岸に転移してしまう。 島津家の十字の紋を見たビザンツ帝国と戦争中のオスマン帝国皇帝メフメト2世は、謎のキリスト教徒を屈服させるべく、薩摩の地に踏み入る。 オスマン軍を迎え撃つは、島津家四男・家久。 一方、オスマン帝国によって滅亡の危機に瀕していたビザンツ帝国皇帝コンスタンティノス11世は、起死回生の一手として島津家との同盟を申し出る。 だがそれは、島津家に「ローマ帝国再興」を大義名分としたヨーロッパ征服のお墨付きを与えるものであった。 ビザンツ帝国に臣従し、皇帝を傀儡として神輿に担いだ島津家は、中断された九州平定の憂さを晴らすかの如くヨーロッパ、アナトリア、ロシア、北アフリカで猛威を振るう。
「――アホくさ」 辺境に住む少年、リオは村の道場の指導方針に呆れて見切りをつけた。 しかし、危険な辺境で生き抜くためには何らかの武術を収めておくべき。ならばと、リオは我流剣術を作り始める。 才能がないと言われながらも、リオは剣術作りにのめり込み、奥儀までも完成させてしまう。 その奥儀が世界を変えることになるとも知らず―― 本作はカクヨムに同時投稿しています。 第一話 見切りをつけてさようなら 2021/08/01 06:00 第二話 曲がってんねぇ! 2021/08/01 18:00(改) 第三話 邪獣とカリル 2021/08/02 06:00(改) 第四話 ためになるアドバイス 2021/08/02 18:00(改) 第五話 魔法講習の時間だよ! 2021/08/03 06:00(改) 第六話 行方不明 2021/08/03 18:00(改) 第七話 怪我人と増援 2021
設定資料 登場人物が多くなったため、「登場人物一覧」を作りました。 タイトルの上のリンクから移動できます。 ネタバレを避けて最低限の情報に絞っていますが、例外もあります。 また本編に登場しなかった設定、登場予定のない設定も少しだけ載っています。 一章の修正について 学院三年目の投稿後に修正予定でしたが、本編で手一杯の状況です。 いつ手が付けられるか分からないため、無期限の延期とさせていただきます。 大変、申し訳ありません。 「俺には帰る家がある」 帰宅部のエースを自認する杜典己(もりてんこ)。 新記録に向け、いつもの学校からの帰宅コースに挑むも、奇妙な子犬を助けようとしたためトラックに撥ねられてしまう。 神を自称する小太りの爺さんに拾い上げられた典己は、「明るく楽しく天寿を全うしてね」と、ヴェリアテスという異世界へ送り込まれる。 そこは剣と魔法、スキルの支配する世界。 辿り着いた矢先、典己
人生とは、たった一言で全てが変わることがある。 「英雄の傷跡」と呼ばれる呪いを受け、視覚を失って生まれたクノン・グリオン。 視界どころか生きる意味さえ見えない彼は、無気力な幼少期を送っていた。 そんなある日、身体に水の紋章が浮かび上がり、魔力があることが判明する。 だからどうした。 魔力があろうと、魔術が使えようと、見えないことには変わりない。 クノンには相変わらず生きる意味が見えなかった。 そんなクノンを、そんなつもりのない思いがけない一言が覚醒させる。 ※火曜日、金曜日、日曜日に更新しています。 00.プロローグ 2021/08/05 22:39 01.英雄の傷跡 2021/08/05 22:40 02.日常の変化 2021/08/06 11:20 03.やるべきことを定める 2021/08/06 22:49 04.オリジナリティ 2021/08/07 13:12 05.先触れ 202
オルクセン王国史 主要登場人物(?)一覧 2021/07/30 21:16(改) へいわなオークのくに① 2021/07/01 11:36(改) へいわなオークのくに② 2021/08/03 10:23(改) へいわなオークのくに③ 2021/08/03 10:24(改) へいわなオークのくに④ 2021/07/01 16:37(改) へいわなオークのくに⑤ 2021/08/03 10:29(改) へいわなオークのくに⑥ 2021/07/01 17:56(改) 戦争のはじめかた① 2021/07/09 16:38(改) 戦争のはじめかた② 2021/08/03 10:37(改) 戦争のはじめかた③ 2021/07/16 21:57(改) 戦争のはじめかた④ 2021/08/03 10:40(改) 戦争のはじめかた⑤ 2021/07/22 15:10(改) 戦争のはじめかた⑥ 2021/08
救われる名誉があれば喪われる名誉がある 2021/01/16 11:00(改) 捨てる神あれば拾う神あり 2021/01/17 11:00(改) 玉石混交 2021/01/18 11:00(改) 鳳の切り札 2021/01/19 11:00(改) 鷹の翼風生に暫く 2021/01/20 11:00(改) 鳳は空を望む 2021/01/21 11:00(改) 太陽に囀れ 2021/01/22 11:00(改) 背に腹は代えられるか 2021/01/23 11:00(改) 照りつける太陽 2021/01/23 20:06(改) 空の落とし物 2021/01/24 11:00(改) ウィリアム・タフトの不思議な死んだライオン 2021/01/25 11:00(改) 永久の眠り 2021/01/26 11:00 砦に食い込む爪 2021/01/27 11:00(改) 鳶もタカ科 2021/01/2
走(はし)り梅雨(づゆ)のぐずつく日の、暮方(くれがた)のことだった。 山奥の小径(こみち)を、カラタチの生垣(いけがき)に沿って歩いていた。初夏だというのにやけに肌寒い。生温(なまぬる)い煙雨(えんう)はじっとりと肌にねばつき、濡れ透ける砂利道はつるつると滑った。 その殺人の現場は、竹藪(たけやぶ)の陰に蕭然(しょうぜん)と佇(たたず)む一軒家だった。鑑識(かんしき)と機捜(きそう)が立ち並び、警戒色のテープに囲われているが、野次馬などただの一人もいなかった。 「本部係検事の佐藤さんですね? 所轄署(しょかつしょ)の市原です」 私が敷地に踏み入ると、一人の刑事が声をかけてきた。金縁の眼鏡をかけた、痩身(そうしん)の垢抜(あかぬ)けない男だ。挨拶も手短に、さっそく説明を受ける。 「被害者の名前は鯉野良雄(こいのよしお)34歳、死亡推定時刻は本日正午ごろ。第一発見者は妻の鯉野好子(こいのよし
【書籍化&コミカライズ!】 「やってられるか!」 5年間在籍したAランクパーティ『サンダーパイク』を、そんな一言で離脱した赤魔道士のユーク。 『雑用係』『金食い虫』『器用貧乏』などと言われながらも頑張ってきた冒険者生活だったが、ついに堪忍袋の緒が切れたのだ。 新たなパーティを探して冒険者ギルドに向かったユークの前に、かつての教え子であるマリナが現れる。 勢いそのままにパーティに誘われ、女の子ばかりの駆け出しパーティに加入することになったユーク。 ダンジョンを攻略するうちに判明するユークの実力。 実は、ユークの振るう魔法とスキルは規格外の力を持っていた! 一方その頃、ユークの強力なサポートを失った『サンダーパイク』は依頼の失敗が続き、新メンバーにも次々と逃げられる始末。 追い詰められた彼らは『冒険配信』で有名になりつつあるユークをパーティに引き戻すことを画策する。 追放系ではない離脱系主人公
クレイン・フォン・アースガルドはどこにでもいる普通の領主だ。 平和な領地を何事もなく治めていたが、ある日唐突に侯爵家から軍隊を送り込まれて、アースガルド領は滅びることになった。 クレイン自身も命を落とした――と思いきや。 彼は自宅のベッドで目を覚まして、滅亡の3年前へ戻っていることに気づく。 前世と同じ時期に、同じような事件が起きていることを確認したクレイン。 このままでは3年後に滅亡すると確信した彼は滅びの道を回避するために、決死の生き残り作戦を開始した。 ――が、死ぬ。何度繰り返しても些細なことで彼は死に、領地は滅びた。 死にたくない。領民の皆殺しも避けたい。 その思いで彼はひたすら人生をやり直す。 ハッピーエンドを迎えるその日まで。 ※ 日間、週間、月間、四半期、それぞれでランキング一位を達成。 第九回ネット小説大賞にて、金賞をいただきました。 書籍の1巻と2巻が、2ヵ月連続発売。コ
SFというと少しわかりにくいので、空想科学と書いておこうか。 そして時代劇や歴史ものなどである。 こういったものに考証って必要なんだろうかと考えてしまった。 批判について考えてる途中でのことだ。 その最中に、ふと思ったわけですよ。 現実に起こった事や存在したものなどを取り入れる。 そういう話もあるだろうとは思う。 けど、空想科学も歴史物・時代劇などはたいていは空想で出来てるのではないだろうか。 酷い言い方をするならば、でっちあげである。 そうでもなければ、江戸の将軍様が身分を偽って市中を歩き回るわけがない。 そんな時間がとれるほど将軍(あるいは殿様)が暇だとはとても思えない。 また、水戸藩主が諸国漫遊などもしてるわけがない。 その途中で悪行を働く者達を成敗してまわってるわけがない。 そもそも、身分としてそんな事をするだろうかというのもある。 他の時代劇だて、まともに歴史的な事実などを踏まえ
昔々(むかしむかし)、あるところにおじいさんとおばあさん(アルファベット順(じゅん))がおりました。『あるところ』というのは日本(にほん)によく似(に)た異世界(いせかい)であり、現実世界(げんじつせかい)とはいかなる関(かか)わりもありませんでした。おじいさんとおばあさんは仲良(なかよ)く暮(く)らしておりましたが、二人(ふたり)の間(あいだ)には子(こ)どもがいませんでした。 ただし、決(けっ)して子(こ)どもがいないから不幸(ふしあわ)せであったというわけではありませんし、勿論養子(もちろんようし)をもらうという選択肢(せんたくし)もあったのですが、お互(たが)いのライフスタイルを尊重(そんちょう)した結果(けっか)、十分(じゅうぶん)な話(はな)し合(あ)いと相互理解(そうごりかい)の上(うえ)で、二人(ふたり)で暮(く)らしていくことに決(き)めていたのでした。 ある日(ひ)、お
「貴様は出来損ないだ、二度と我が家の敷居を跨ぐなぁ!」魔法が全ての国、とりわけ貴族だけが生まれつき持つ『血統魔法』の能力で全てが決まる王国でのこと。とある貴族の次男として生まれたエルメスは、高い魔法の才能がありながらも血統魔法を持たない『出来損ない』だと判明し、家を追放されてしまう。失意の底で殺されそうになったエルメスだったがーー「血統魔法は祝福じゃない、呪いだよ」「君は魔法に呪われていない、全ての魔法を扱える可能性を持った唯一人の魔法使いだ」そんな時に出会った『魔女』ローズに拾われ、才能を見込まれて弟子となる。そしてエルメスは知る、王国の魔法に対する価値観が全くの誤りということに。5年間の修行の後に『全ての魔法を再現する』という最強の魔法を身につけ王都に戻った彼は、かつて扱えなかったあらゆる魔法を習得する。そして国に蔓延る間違った考えを正し、魔法で苦しむ幼馴染を救い、自分を追放した血統魔
※この作品は少額起訴→強制執行で実際に個人相手に原稿料を回収した成功実話です。 ============================== 本作品はあくまで債権回収に成功した体験談を綴ったものです。 少額起訴を推奨するものではなく、同様に行って成功を確約するものではありません。 また訴えた相手を貶める目的ではありません。しかしどう思うかは自由です。 ※個人情報保護のため、人名及び一部数値・言い回しなどは変更しています※ ●追記210508:「少額起訴」は訴訟を起こすことでしたので、一部を「少額訴訟」と置き換えました。 この作品は「アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/293984918L)」「カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16816452219824483627)」に掲載しているものを再編して
座った状態で、サイドテーブルの上にのった食事に向かい合う。 「待たせてごめん、じゃあ食べよ」 これで、透析は大丈夫になったけれどトオルとゴブリンに謝る。 俺のせいで、食事を食べるのを遅らせてしまった。 「いただきます……」 俺は食事に対して挨拶をする。 「「いただきます」」 ゴブリンもトオルもしっかりと挨拶をすると、食事に取り掛かっていく。 ダレンさんはメニューの内容をいつも言ってくれていたけれど、モニカは何も言ってくれていない。 一体……目の前の料理はなんなのだろうか。 メインディッシュは唐揚げっぽい何か。 それと、クリームシチューっぽい何かに肉や野菜が入っている。 唐揚げに添えられている葉物はハート型の丸みを帯びた形状。 主食らしきものは、透明のツブツブが茶碗にてんこ盛り盛り。 とりあえず、最初に口に運んだドリンクは昨日飲んだスライムと蛇のスタミナソーダだった。 「うん、うまい。うまい
ヴェルナー・ファン・ツェアフェルトは現代日本からRPGのゲーム世界に貴族の子息として転生したが、主人公でもそのパーティーメンバーでもない。 それどころかゲーム中には登場しない人物、しかもスキルも槍術ひとつと地味なので能力的には勇者一行のメインストーリーに参加しようもない。 僅かな利点は勇者と友情を築いたという事実と父親がそれなりの高位貴族の嫡子であるという事。ストーリーからみればまぎれもなく脇役だろう。 そんなヴェルナーはひとまず前世の知識とゲームストーリーを知っているという点、さらに貴族としての権利と発言力を生かし、まず魔軍に殺されないよう生き残りを目標に生きていく。 だがヴェルナーの前世知識とストーリーを知っているが故の行動は本人も意図しないところで様々に影響を起こしていき、死ぬはずの人物を生かし、本来ゲームでは起きなかったはずの事件にも対応しながらこの世界の歴史を刻んでいくことになる
49話 お呼びがかかりまして 2019/06/07 14:39(改) 50話 外への誘い 2019/06/08 17:00(改) 51話 向かう先は 2019/06/09 17:00(改) 52話 そつのない男 2019/06/10 17:00(改) 53話 買い物しましょう 2019/06/14 19:49(改) 54話 宿屋にて 2019/06/15 17:00 55話 美味しい料理とは 2019/06/16 17:00(改) 56話 公主との対面 2019/06/17 17:00 57話 突然の問診 2019/06/21 14:24(改) 58話 検査結果 2019/06/22 17:00(改) 59話 病の原因 2019/06/23 17:00 60話 太子の目論見 2019/06/24 17:00(改) 61話 活動開始 2019/06/28 14:33(改) 62話 食事の仕方
はじめに言っておきますが、「中世ヨーロッパの収穫率(播種量→収穫量の倍率)が3倍程度だった」というのは資料上確かな事実であり、これ自体を否定する気は一切ありません。 しかしながらここから「ヨーロッパの農民は常に少ない収穫に苦しんでいた」だとか、「30倍にもなる稲は麦より優れた作物だ」なんて話に進んでいくのを見ると、それはちょっとおかしいぞと思います。 今回はそうした状況を生じる要因について見ていきながら、この数字のトリックを暴いていきたいと思います。 ■灌漑に関する話 農業の大きな区分として「天水農業」と「灌漑農業」があります。 これらは作物に対する水の供給方法の違いであり、前者は基本的に降雨からのみ、後者は河川等から人為的に引き込む方法をとります。 日本がどちらかといえば完全に後者が多く、代表的なのは言うまでもなく水田稲作でしょう。 また学校教育の世界史なんかでも、文明成立=灌漑農業とし
人間から架空の存在だと思っていたハイエルフに転生して百五十年 物心付くのに三十年掛かり、ここが異世界だと理解して、それから百二十年の果実を齧ってはのんびりするだけの生活にも流石に飽きたエイサーは、遂に外の世界に旅立つ事を決意した 一千年以上と言う寿命を持て余す、ハイエルフとしてはせっかちで、人間としてはのんびり過ぎる、曖昧な存在の物語 一月十五日にアース・スターノベル様より書籍の四巻発売予定です。 https://www.es-novel.jp/booktitle/118highelf4_r.php また同社様よりコミカライズも一月十二日発売予定です。 https://www.comic-earthstar.jp/detail/highelf/ 『作者はらる鳥です。無断転載は禁止です』 翻訳とかされてる方は凄いなぁとは思いますが、やめて下さいね 現在、なろう、カクヨムに投稿しております
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