日本の中小企業の特長のひとつに「同族会社が多い」という点が挙げられます。国税庁の会社標本調査(2019年度)によると、日本企業全体における同族会社 (単体法人) の割合は 96.3% (264万2,660社)で、そのうち資本金1億円以下の中小企業では95%超という結果が出ています。 筆者が所属する中小企業も、もれなく同族企業です。役員を占めるのは全て社長一族であり、社長の上には、創業者である社長父(会長)とその奥さん(役員)が位置しています。 同族中小企業あるある – 経理は社長の奥さん 中小企業あるあるとして「経理担当は社長の奥さん」というのがあります。お金の管理を行うので身内のほうが安心でしょうし、節税対策も兼ねているようです。 筆者の所属する中小企業では、創業時には創業者の奥さんが経理を担当、現在は創業者の息子が社長を引き継ぎ、その奥さんが経理を引き継ぐ、という流れをとっています。