ビジネスにおいて注目されている「質的エビデンス」。エスノグラフィや人類学的アプローチを始めとする人文知をビジネスにおいて活用する取り組みが盛り上がり始めている一方、そもそもエビデンスを使うとはどういうことなのか、量的 / 質的なものを問わず真剣に考えるべきフェーズがやってきているように感じます。今回、デザイナーやリサーチャーとともに『質的研究アプローチの再検討』(2023)の読書会を行いました。 ほんとうに”使える”エビデンスとは何か? 読書会の様子をお届けします。 01|ほんとうに”使える”エビデンスとは何か?newQメンバー(以下「N」):みなさんよろしくお願いいたします。 参加者:よろしくお願いします。 N:まずみなさんにお聞きしたいのですが、質的なアプローチやエビデンス一般についてどのようなイメージを持っていますか? たとえば、私は時間が経つと使えそうですが、リアルタイムでは使える