連載「揺らぐコメ 高騰を追う」 昨夏に起きた「令和の米騒動」以降、コメの高値が続いている。日本人の主食にとどまらず、文化や歴史とも密接に結び付いてきたコメ。国民の生活を脅かす高騰はなぜ起きたのか。物価対策や農業政策が争点となる参院選を前に、中部地方の現場を歩いた。 (1)令和の米騒動、予兆は2年前から 農林水産省の作況指数に卸売会社社長は「そんなわけがない」と声を荒らげた (2)米を作り続けるのは「半分意地」 温暖化で不作、担い手も不足…「国はちゃんと現場を見ているのか」 (3)「JA以外に売った」米農家ヒアリングで見えた現実…過熱する集荷競争、転売目的の異業種参入も (4)営業利益率は1%「卸は絶えず薄利多売のリスク負っている」 一時的利益への批判にため息 (5)「JAは悪玉扱いされているが…」影響力、以前ほどはなく 米高騰の発端は政府の甘い需給見通し(この記事) (番外編)参院選の争点