「何もない自分に何ができるか」すごく考えていた小さい頃 ――最初にタトゥーを入れたのはいつでしょうか。 大黒堂ネロ(以下、ネロ) 18歳の時です。高校を中退して、通信制に通っていたんですけど、その時にタトゥーを入れている人が周りにいて。それでカッコいいなと思って、軽いノリで入れました。 ――ご家族や同級生が入れていたり? ネロ いえ、全然なかったです。小さい頃は「おかあさんといっしょ」や「天才てれびくん」を見ていたような子どもでしたし、タトゥーを見たことはありませんでした。 ――小さい頃は何に興味があったんですか。 ネロ 特に趣味も好きなこともなかったです。自分に何も特徴がなくて、それが嫌で。何もない自分に何ができるかってことをすごく考えていました。 ――意外です。 ネロ で、自分にできることは同じことを何回も繰り返すことだと思って。特別なことはできないけど、昔から何かに熱中することが多く