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  • 映画を倍速で見ることのなにがわるいのか|obakeweb

    以下は2020年3月に書いたまま放置していたドラフトだ。ちょうど『現代ビジネス』で同じ話題を扱った記事がバズっていたので、この機に多少手を加え、成仏させておく。 上の記事で問題視されている「「10秒飛ばし」で観る」「1.5倍速で観る」のうち、私は後者のみを擁護するつもりだ。「10秒飛ばし」を含む鑑賞は、あとで論じる「回復可能な鑑賞」に該当しないと考えられる点で、私にとっても「わるい」鑑賞である。よってそちらは問題とせず、倍速鑑賞のみを問題とする。 また、上の記事はこれら不適切な鑑賞がはびこっている原因に関して「①作品が多すぎること」「②コスパが求められていること」などを指摘しているが、社会的な風潮の分析も本稿の関心事ではない。本稿が問題とするのは、「映画を倍速で見ることのなにがわるいのか」という美学的問いのみである。 ―――――――――― 映画を倍速で見ることのなにがわるいのか タイトルは

      映画を倍速で見ることのなにがわるいのか|obakeweb
    • 西洋美術史オタク、シャニマスのイラストについて考える:時にはシラス.の話を - ブロマガ

      先日、シャニマスで霧子の新しいサポートSRが出ましたね。 その名も「我・思・君・思 幽谷霧子」。 果たしてどんなイラストでしょうか? 遠っ! がっつりと大きく取られた背景の中にポツーーンと人がいる。たしかに印象的ですね。 ……あれ? この構成、どこかで見たことがありますよね? そう。19世紀フランス・バルビゾン派を代表する画家、 ジャン=バティスト・カミーユ・コローです! 代表作「モルトフォンテーヌの思い出」なんか、人物の比率がほとんどそのままじゃないですか!!!!!!!!!!!!!!!!! シャニマスは間違いなくバルビゾン派の影響を受けている!! 終わり! 閉廷!!!!!!!!!!!!! などという茶番をやるために筆を執ったわけではありません。 シャニマスの絵、いいですよね。 ぜんっぜんプレイしてないですがツイッターによく流れてくるのでなんとなく見たことあります。実際、ソーシャルゲームの

        西洋美術史オタク、シャニマスのイラストについて考える:時にはシラス.の話を - ブロマガ
      • オバチャン連中と話すと「映画見て面白かったわ!話はサッパリ分からんかったけど!」という言葉が出る→かなり大事な感覚では

        どう即 @madanaizo オバチャン連中と話すと、よく「映画〇見て面白かったわ!話はサッパリ分からんかったけど!」という言葉が出るんで、結構怯む。「話は分からんが、面白い」とか、若い映画好きは中々言えんだろ。でもオバチャンは言える。オバチャンには「映画=分からんのが普通。分かるとこだけ楽しめばいい」だから 2023-04-27 15:22:29 どう即 @madanaizo >分からんのが普通 『2001年』とかそういう映画のこと言ってるじゃないんだよ!『ジュラシック・ワールド』とか見て「あー面白かった。で、結局どっちの恐竜が買ったの?」とか言うんだぞ!羨ましい! 2023-04-27 15:24:31 どう即 @madanaizo ありゃ、どういうことなのかな。「分かる分からない…何それ?アンタ、恋人の顔の美しさに対して”分かる”とか言うの?」みたいな、なんかそういうもんだろうか。そ

          オバチャン連中と話すと「映画見て面白かったわ!話はサッパリ分からんかったけど!」という言葉が出る→かなり大事な感覚では
        • アニメ鑑賞はハードルが高い

          人もすなるアニメ鑑賞というものをしてみた。 本編はまあまあ楽しめたが、そもそもアニメ経験値が低いこともあってこのアニメの質は全体でどのレベルに位置するのかよく分からない。 そこで、鑑賞したアニメの感想・批評を知ろうとアニオタのツイートを見てみたが、8割の確率で他のアニメ・漫画を引用していることに気づいた。 「このキャラ、エヴァのナントカに似てる。」「この話の展開はジョジョの何章と同じでどうのこうの」などなど。 これはつまり、今見たアニメの批評を満足に読むためには、事前に有名なアニメ・漫画を鑑賞しておかなければいけないということではないか? エヴァンゲリオンを見て、ジョジョを見て、バキを読み、スラムダンクやワンピースなどの有名どころも抑え、手塚治虫全集を読まないと今見たアニメを批評することすら許されない! これはしんどいぞぉ……。

            アニメ鑑賞はハードルが高い
          • 都市を支えるインフラの鑑賞(八馬智:大学教授)

            八馬智 1969年生まれ。千葉工業大学創造工学部デザイン科学科教授。主な著書=『日常の絶景──知ってる街の、知らない見方』(学芸出版社、2021)、『ヨーロッパのドボクを見に行こう』(自由国民社、2015)ほか。 インフラの眺めに現れる都市の際 都市計画の観点からすると、都市はある一定の輪郭を持っているように見える。そこでは対象範囲が明示され、エリアごとに土地利用や建築基準などの計画や規制が定められている。しかし実際の都市では、その輪郭には一概には言えないゆらぎがある。おそらくそこに明快な正解はなく、読み取り方によってさまざまな見方が浮かび上がってくる。 ではその前提に立ったとき、「都市の際」にはどんなものがあるのだろうか。具体的に何が都市と非都市を隔てているのだろうか。ここでは「インフラ」を手がかりに、そのヒントになりそうな風景を列挙してみる。そして、都市が成立している背景や意味を振り返

              都市を支えるインフラの鑑賞(八馬智:大学教授)
            • MASTERキートンの「人を浮かすのに必要な熱気球の大きさ即答おじさん」の魅力

              「偉大なる粉屋オズボーンは紙と木でできた機械で空を飛んだ」という郷土の伝説を再現しようとする若者に協力するキートンの話で 結局それは水素を詰めた気球でしたって結論なんだけど、水素を詰める前に気球を火にかざして膨らませてるときに見物客のおじさんが言うの 「それは無理だ!空気で人を浮かせるには直径15メートル以上の巨大な気球が必要だ!」 凄くね? 相当熱気球に詳しい人でもすぐさま必要な大きさは出てこないでしょ アルキメデスの原理と空気の分子量と気体の状態方程式知ってれば計算できるけど即答は無理でしょ このおじさん本当に凄い MASTERキートンの物知りモブといえば「矢のない弓というキーワードだけでビルマの民族武器弾弓を想起おじさん」が有名だけど 「人を浮かすのに必要な熱気球の大きさ即答おじさん」の方が上だと思う。

                MASTERキートンの「人を浮かすのに必要な熱気球の大きさ即答おじさん」の魅力
              • ジェロルド・レヴィンソンと芸術に関する文脈主義 - obakeweb

                1 ジェロルド・レヴィンソン[Jerrold Levinson]は現在メリーランド大学で卓越教授を務める美学研究者である。音楽の存在論における「指し示されたタイプ説」や、解釈と意図における「仮説意図主義」、芸術の意図的=歴史的定義など、さまざまなトピックにその後のスタンダードとなるような立場を提供しまくっている、キレキレの論者だ。*1 レヴィンソンの芸術哲学の中心をなすのは、「文脈主義[Contextualism]」という考えである。本稿では「美的文脈主義[Aesthetic Contextualism]」という2007年の論文をもとに、レヴィンソンという論者の思想的コアを手短に紹介する。いまや分析美学ではデフォルトといっていい立場である文脈主義の一般的なガイドでもある。 Levinson (2007)は、次のように文脈主義を説明している。 芸術作品とは特定の種類の人工物であり、特定の個人

                  ジェロルド・レヴィンソンと芸術に関する文脈主義 - obakeweb
                • 「批評」を定義するという課題|obakeweb

                  批評の定義について。「定義」というのは、やや問題含みなところがあるので、私は「特徴づけ」という表現の方をより好んでいるが、まぁやること同じだ。すなわち、批評という活動(ないしその産物)に特徴的で、その他の活動(ないしアイテム)から批評を区別する要素とはなんなのか、に答えるのだ。芸術に関連した言説はいろいろある(広告、美術史、芸術哲学、キャプションなど)が、そのうちどれがなぜ批評に該当するのか。単純化のために、これらの課題については以下ではとにかく「批評の定義」と言うことにしよう。(また、「批評」はすべて芸術批評を指す。) 本エントリーは、前半と後半で異なる目的を担っている。第1節、第2節までは短いが教育的意図において書かれたものであり、第3節、第4節は、より特定的な話題に対する私のステートメントである。勉強したい人は1〜2節を読めばよいし、そうでない人は3〜4節だけ読んでもよい。 1 分析

                    「批評」を定義するという課題|obakeweb
                  • ARでのアート鑑賞は実物に匹敵する? 米スタートアップが研究結果を発表

                    ARでのアート鑑賞は実物に匹敵する? 米スタートアップが研究結果を発表AR(拡張現実)技術などを利用したソリューションを美術館に提供する「Cuseum」社が、ARを使って自宅で名画を楽しめる「Museum From Home」サービスを公開した。それに合わせCuseumが発表したデジタルアート鑑賞に関する研究結果が、これまでの常識を覆す興味深い内容となっている。 文=國上直子 レオナルド・ダ・ヴィンチ《白貂を抱く貴婦人》をARで鑑賞 Courtesy of Cuseum ARでダ・ヴィンチやムンクの作品を ボストンのスタートアップ「Cuseum」社がこのたびリリースした「Museum From Home」。同サービスは、「[AR]T Museum」というiPhoneアプリから利用可能で、ユーザーが作品を選択し、壁をスキャンすると、壁の上に作品が浮かびあがるというもの。現在ムンクの《叫び》や

                      ARでのアート鑑賞は実物に匹敵する? 米スタートアップが研究結果を発表
                    • 『下半身を出した男、車を破壊…通行人が通報 警官が急行すると包丁持って男が現れる 拳銃を向けた朝の路上』へのコメント

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