秋篠宮家の眞子さまと小室圭さんの結婚問題が注目を集めている。そもそも皇室のあり方はいまのままでいいのだろうか。関東学院大学の君塚直隆教授は「天皇皇后両陛下と高円宮久子妃を除くと、日本の皇族の方々の公務は、英国の王室などと比べて格段に少ない。もっと国民に近づく必要がある」という――。 置き去りにされた「皇室と国民との距離」問題 2021年3月から、政府は「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議を立ち上げ、安定的な皇位継承に向けて本格的に検討を開始した。 その第5回(5月31日開催)の会議のヒアリングに招かれ、筆者も私見を述べさせていただいたが、本稿ではその一端を簡単にまとめてみたい。 まず読者のみなさんに問いかけてみたい。現在、日本の皇室には15人ほどの皇族方がおられ、日々の公務に勤しんでおられるが、その全員のお顔とお名前を判別でき、おのおのの年齢やこれまで