物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では電磁気学編から、電気容量についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 電気回路に不可欠の電子部品 「コンデンサー」の謎を解く 電位に差がある2点間(電圧)を電気抵抗でつなぐと、オームの法則(電圧=電流×電気抵抗)で決まる大きさの電流が流れる。じゃあ、回路内の2点間の電圧が低下するのは抵抗に電流が流れたときだけだろうか。 実はそうではなく、電気をため、必要に応じて放出する電子部品コンデンサー(キャパシタと呼ばれることもある)を使っても回路内の2点間の電圧は下げることができ