住宅ローン金利が低金利で推移してきたため、少ない頭金や頭金ゼロで住宅を購入する人が増えている。住宅ジャーナリストの山下和之氏は「いよいよ中古住宅価格が下がり始め、自己資金ゼロでは担保割れになる可能性が高まっている。住宅ローン金利の上昇も予想されるので、これからのマイホーム資金計画には、より慎重な姿勢が必要になってくる」という――。 4割近くの人が頭金ゼロでマイホームを買っている 以前は、住宅ローンを利用してマイホームを買う場合には、2割以上の自己資金が必要といわれ、実際に2割以上の自己資金を用意して購入する人が多かった。 マイホームは、購入したとたんに市場では中古住宅の扱いになって、売却可能価格が分譲価格より2割も3割も安くなってしまうのがふつうだった。そのため、自己資金2割以下では、売却可能価格よりローン残高が多い担保割れ状態になってしまい、金融機関にはリスクが大きいので、自己資金2割以