“アレンパ(連覇)”を合言葉に、球団では戦後初のリーグ2連覇を目指した阪神だが、シーズン終盤の追い上げも1歩及ばず、V逸となった。1期目と併せて今季で通算7シーズン目の岡田阪神は、毎年優勝候補に挙げられながら、V逸は今季も含めて5度目。そんな虎ファンにとってもどかしい“負の歴史”を振り返ってみよう。【久保田龍雄/ライター】 【写真特集】星野監督は第5位 プロ野球監督別リーグ優勝回数TOP10ランキング *** 「岡田阪神」就任1年目の苦い記憶 まずはチームを18年ぶりVに導いた星野仙一前監督のあとを受けた就任1年目の2004年。2年連続二桁勝利のムーアが抜けた投手陣が不安視されたが、野手は鳥谷敬らが加わり、「連覇する力は十分ある」とみられていた。 開幕後、阪神は勝ったり負けたりを繰り返しながらも、混戦のなか、4月30日から4連勝し、5月3日に貯金「2」で首位に立った。だが、前年ほどの勢いは