夏に迫る参議院選挙。 「うどん県」香川では、すでに5人が立候補を表明している。 とりわけ野党側は、統一候補で臨んだ前回・2019年の選挙から一転し、各党が候補者を擁立する乱立の様相を呈している。 何が背景にあるのか。香川選出の2人の野党幹部の動きから紐解いた。 (楠谷遼 富岡美帆 竹脇菜々子 石山寛規) 同じ日に立候補会見 3月28日の香川県庁。 午前中、立て続けに記者会見が行われた。 午前8時半から始まったのは、立憲民主党が夏の参院選に擁立する新人候補者の発表だ。 香川県連代表で、党の政務調査会長、小川淳也が同席した。 その1時間半後に行われたのは国民民主党の候補者の立候補表明。 傍らには県連代表も務める、党代表の玉木雄一郎の姿があった。 報道陣の関心は、「なぜ候補者調整ができなかったのか」という一点に集中した。 「国民民主党とはかなり話し合って今日に至っている。調整する可能性は低い」(