ワシントン(CNN) バイデン米大統領は1日、次男ハンター・バイデン氏に恩赦を与えたと発表した。退任を控える中で前言を撤回したかたちだ。ハンター氏は銃の不正な購入や所持と、脱税をめぐり、今月量刑の言い渡しが予定されていた。 大統領は声明で「本日、私は息子ハンターの恩赦に署名した」と述べた。恩赦は「完全かつ無条件」だという。 恩赦がトランプ次期大統領によって取り消されることはない。 息子に恩赦を与えることで、バイデン氏は今秋の大統領選から撤退する前後に繰り返し掲げてきた約束を撤回したことになる。バイデン氏と首席報道官は、トランプ氏が大統領選に勝利した後も含め、ハンター氏の恩赦や減刑は行わないと明言してきた。 恩赦はハンター氏が罪に問われないことを意味し、刑務所に収監される可能性もなくなる。銃に絡む裁判では今月12日、脱税については16日に予定されていた量刑の言い渡しは中止される可能性が高い。