こんにちは、とくらです。 まだまだ暑い日が続きますが、夏は既に終わりに近づいています。 しかし、まだまだ怪談話をしていたい私としては、夏に名残惜しさを感じざるを得ません。 さて、今回はこんな残暑厳しいこの季節にぴったりのお話を一つご紹介します。 浅草寺から少し歩いた場所にある、台東区花川戸公園内の端に姥ヶ池跡という碑が建っています。 明治24年に埋め立てられるまで、非常に大きな池が広がっていた場所です。 この場所にはこんなお話が伝えられています。 浅草寺が創建された頃、1400年程前のお話です。 見渡す限り草の生い茂る、広い野原の中に、一軒のあばら家が建っていました。 そこでは、老婆とその娘の二人が暮らしておりました。 二人が住む一軒家は、陸奥国や下総国を結ぶ唯一の小道の近く、他に人が暮らさぬ土地に建っています。 そのため、旅人たちは宿を求めてこの老婆の家に訪れ、決まって老婆は快く寝床を貸