麻布競馬場 @63cities 「渋谷恵比寿西麻布あたりにある各店名前が違ってチェーン店感はないけど一部セントラルで作ってるのかつまみもネタも同じようなのばっかりだしお酒も日高見の超辛口を必ず置いてて食べログ予約ができる客単価2万円以下の隠れチェーン疑惑のあるお手頃カウンター寿司屋たち」について何か知りませんか pic.twitter.com/SLKrPybTUx 2021-11-25 22:59:45
窓際三等兵 @nekogal21 「夏休み、パパが東京にミュウの配布会連れてってくれるって!」「いいな!てかポケモン青、いつ届くんだろ」チャイムの音と共に騒がしくなる教室で、目を輝かせる友人達。小学校の話題の中心はいつもポケモンだった。僕は一人、いつも下を向いていた。ウチにはゲームボーイも、スーファミもなかった。 2022-11-19 12:09:00 窓際三等兵 @nekogal21 「ファミコンは目が悪くなるから」。僕と弟がゲームをねだるたび、母は困った顔をして、でも決して折れなかった。図鑑、世界名作全集、蟻の観察セット。サンタさんは毎年、僕のリクエストを無視して高島屋の包装に包まれた立派なプレゼントをくれた。嬉しくないのに、喜んだふりをするのが辛かった。 2022-11-19 12:10:12 窓際三等兵 @nekogal21 銀行員の父が毎晩遅くまで働く中、短大卒で専業主婦の母は気
「麻布競馬場」というツイッターアカウントを知っていますか? Twitterにツリー形式(複数のツイートをつなげて読める投稿形式)で小説を投稿する匿名アカウントで、毎週のようにバズを巻き起こし、爆発的に拡散されています。 そんな麻布さんのツイートから傑作を集めたショートストーリー集『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』がついに発売されました。収録されている話の多くに、地方出身者の東京での「挫折」が描かれています。どうして執拗に「地方と東京」のギャップに苦しむ人間を描き続けるのか、麻布さんに聞きました。 (取材・構成/長瀬海) 「流山おおたかの森」イジリから始まった ——麻布競馬場さんがTwitterに小説を投稿することになったきっかけをお聞かせください。初めての投稿はいつだったのでしょうか? 麻布競馬場(以下、麻布) 2021年の10月頃が初めてのツリー形式での小説の投稿でした。あの頃の
麻布競馬場 @63cities 「誓います」麻布十番から白金高輪に引っ越した翌日の土曜日、同棲までして別れた元カノの結婚式に僕は神妙な顔で出て、彼女が僕ではない男と永遠の愛を誓うのを聞いた。「あなたといると不安になる」イデーのソファの隣で彼女が僕に寄越したその言葉を代わりに思い出した。この夏、僕は31歳になる。 2022-07-23 13:32:17 麻布競馬場 @63cities 出会いはゼミだった。社会学系のゼミにはどこもテニサーのなりそこないみたいな空気が満ちていた。遅れてきた青春。自分たちはきっと偉くなれるだろうという根拠のない自信。事実みんな就活はうまくいった。僕は商社に、彼女は銀行に。お互いのそれなりの人生が見えてきて、僕らはやっと付き合った。 2022-07-23 13:38:43 麻布競馬場 @63cities 「内定者飲みヤバすぎw」僕らは内定先を誇りあった。入学して初め
麻布競馬場 @63cities 深夜の湾岸でスケートボードがひっくり返る。乾いた音。打ち付けた背中に敷石の冷たさ。見上げた夜空に星は見えなくて、代わりに整然として、そして退屈な、お父さんの人生のようなタワマン群の尖頭が見える。やっていないSAPIXの宿題を思い出しながら、僕は足を引きずって寝静まった家へと向かう。 麻布競馬場 @63cities お父さんは真面目な人だった。熊本で生まれ、地元の公立小中高から現役で東大へ。お父さんのお父さんは熊本大学からの熊本銀行で、当時にしてはエリートだったそうだけど、一族のベストレコードを更新した息子と、彼が背負う一族の目が潰れるほどに明るい未来を皆が予感し、舞い上がったらしい。 麻布競馬場 @63cities お父さんはその期待に応えた。東大を卒業して、その社名に相応しい、まさしく国家的な電機メーカーに就職した。おじいちゃんの喜びようはそれはもうすごく
麻布競馬場 @63cities 南麻布にお気に入りのフレンチがある。値段もお手頃だし、なによりカウンター席があるのがいい。金曜日は毎週そこに一人で行く。ワインもペアリングで出してもらう。気前よく2万ほど払って帰る。夜風が気持ちよくて白金高輪まで歩いて帰る。一人で生きると決めてから、生きるのがひどく楽になった。 2022-07-30 12:50:01 麻布競馬場 @63cities 理由は分からない。なぜか昔から友達ができなかった。クラス替えのたびに新しい友達ができるけど、夏休みが来る頃には遊んでくれなくなっていた。作者の気持ちは分かるのに友達の気持ちは分からなかった。アサガオの鉢を抱えて一人で畦道を歩いた。照りつけられた田んぼはむせ返るほど草の匂いがした。 2022-07-30 12:55:08 麻布競馬場 @63cities 夏生まれでよかったことは、誕生日が夏休みだから「誰からも祝って
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