2022年に実質男子校と名高い東京工業大学が先鞭をつけ大いに話題になった大学入試の「女子枠」だが、その後も国立大学を中心に導入が相次いでいる。東京工業大学、金沢大学、京都大学など国公立は既に10大学が「女子枠」を新設し、私学も含めると既に15大学が女子枠を設けているらしい。 「女子枠」新設は各大学独自の施策というよりは文科省主導の教育政策というべきものであり、今後も「女子枠」の新設は加速度的に増加していくだろう。合衆国の大学入試におけるアジア系差別のように、「男女が同じ成績なら男子はワンランク下の大学に行くのが当たり前」という状況が生じるのも遠い未来のことではなさそうである。 ところで筆者が気になっているのが、こうした異常な女性優遇施策をアファーマティブ・アクションという名で呼ぶ人が多いことである。 なるほど、確かにそうした側面がないわけではない。大学入試における優遇措置はアファーマティブ