1 ワクチン接種先行国における接種率と 感染状況から見た今後の日本の見通し 2021 年 5 月 株式会社野村総合研究所 未来創発センター 戦略企画室 制度戦略研究室 概要 新型コロナワクチンの接種が先行して行われたイスラエルやイギリス、アメリカでのワクチン接種率(人口比)と新 規感染者数の推移を比べると、以下のような大まかな傾向が見て取れた。 ① 様々な行動制限策も相まって、ワクチン接種が始まってから 1 回目接種率が 2 割前後に届くまでの間に新 規感染者数が減少へと転じ始めた。 ② 1 回目接種率が 4 割前後に達したあたりから、新規感染者数の減少傾向が明確になり始めた。 ③ 必要回数(主に 2 回)の接種率が 4 割前後に近づくにつれ、新規感染者数の抑制・低減傾向が強まった。 仮に感染の広がり方などに今後も大きな変化がなく、上記①~③の傾向が日本でも当てはまり、5 月 27 日から