調査によると、85%の就活生が「志望度の高い企業からの不採用通知によって、その会社を嫌いになった」と回答している。特にB2C企業にとって、就活生は顧客になり得る存在だ。企業にとっても不採用通知の取り扱いは難しいだろう。 しかし、このお祈りメールが他の企業の内定につながる「チケット」に変わるとしたら、どうだろうか。 最終面接の不採用通知を登録することで、他の企業から選考のスカウトが届くサービス「ABABA」が学生の間で広がってきている。2024年5月末の時点で累計登録学生数は6万5000人を記録。導入社数は1300社で、NTTドコモやDeNA、ファミリーマートなどの有名企業が名を連ねる。 企業にとっても就活生にとってもネガティブだったお祈りメールが、起死回生の一手になるとしたら──2020年10月の創業からわずか3年半で、就活市場に一石を投じるようなサービスに成長したABABAの代表取締役C