ダンテ「随分と小奇麗な街じゃねえか」 学園都市、とあるビルの屋上。 真っ赤なコートを羽織り背中に巨大なギターケースを担ぐ銀髪の白人が気だるそうに呟く。 ダンテ「ちょっとはやく来すぎちまったかな。なんならトリッシュと一緒に来ても…」 ふとその相棒の女の事を思い起こす。 気まぐれで、このダンテでさえ振り回されるやっかいな女。 ダンテ「いや…ねえな。」 ダンテ「…へえ」 すんっと何かの匂いを嗅ぐかのように鼻を小さく鳴らす。 ダンテ「…つまみ食いするか」 男はそう呟くと10階以上あるビルの屋上から飛び降り、街の喧騒の中へ消えていった。 ―――