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Husserlの検索結果1 - 10 件 / 10件

  • 汎用人工知能が実現しない理由

    Natureより。 Ragnar Fjelland 概要 人間のような人工知能(AI)を生み出そうとする現代のプロジェクトは、第二次世界大戦後、電子計算機が単なる数値計算機ではなく、シンボルを処理することもできることが分かったことから始まりました。機械知能が人間の知能と同一であることを前提とせずに、この目標を追求することが可能になりました。これは弱いAIとして知られています。しかし、多くのAI研究者は、強いAIと呼ばれる、人間の知能と原理上は同じ人工知能を開発することを目指してきました。弱いAIは強いAIに比べて野心的なものが少ないため、論争を引き起こすことはありません。しかし、弱いAIにも関連する重要な論争があります。この論文では、汎用人工知能(AGI)と特化型人工知能(ANI)の違いに焦点を当てています。AGIは弱いAIとして分類されるかも知れませんが、人間の知能の主な特徴の一つが汎用

    • 戦前にはほぼ無視されたフッサールの「『改造』論文」 - 研究日誌

      1923年から1924年にかけて、フッサールは日本の総合誌『改造』に3篇の論考を寄稿した。当時いろいろあって未刊行に終わった残り2篇とあわせて「『改造』論文」とも呼ばれるこの連続論文は、1989年に『フッサール全集』(Husserliana)第27巻として出版されるまで、世界中のほとんどの人にとって読むことが難しい文献だった。そもそも『改造』にアクセスすることが日本以外の国では簡単ではないだろう。それに加えて、第1論文「革新:その問題と方法」(1923年)こそ日独両言語で誌面に載ったものの、第2・第3論文は日本語訳だけの掲載だったのである。つまり、当時の日本の人々はフッサールの「『改造』論文」をいちはやく読むことができる例外的な立場にいたということでもある。 だが、どうやらこの論文は戦前の日本でほとんど何の反響も引き起こすことなくスルーされたようである。というのも、「『改造』論文」に言及し

        戦前にはほぼ無視されたフッサールの「『改造』論文」 - 研究日誌
      • フッサールにたどりつくために——富山豊『フッサール 志向性の哲学』(青土社、2023年) - 研究日誌

        『フッサール 志向性の哲学』(青土社、2023年)を、著者の富山豊さんからお送りいただいた。待望の単著といっていいだろう。志向性に関するフッサールの見解について私が論じる次の機会——万事が順調に進めば今年の5月後半には最初の機会がやってくる——に本書を詳しく検討しなければならないことははっきりしているので、まずはざっと一周読んだ。読む前から分かっていたことではあったが、期待させるだけ期待させておいて……ということにはまったくならなかった。待ち望んだ甲斐があった。以下に簡単な感想を記しておく。同書のページ数への参照はアラビア数字だけで行う。 本書はフッサールに関する入門書だが、私の知るかぎり、他のどの類書とも異なっている。ある哲学者についての入門書というものは、その哲学者の思想の全体像を示すのを目的にするのが通例である。それに対して本書は、フッサール現象学の全体像を包括的に示すわけではない。

          フッサールにたどりつくために——富山豊『フッサール 志向性の哲学』(青土社、2023年) - 研究日誌
        • 技術から生まれた数学

          The main purpose of the paper is to call philosophers' attention to expertise, a form of tacit knowledge that is essential for expert problem-solving activities in the life-world. To this end, I construct a framework showing how mathematical objects emerge from omitprosses of expert problem-solving activities. First, I will refer to the framework of the historical genesis of mathematical objects t

          • 倉田剛「社会存在論の「統一理論」について」「いかにして社会種の実在性は擁護されうるのか」 - logical cypher scape2

            倉田剛による下記の2つの論文が、グァラに触れているので、フランチェスコ・グアラ『制度とは何か』(瀧澤 弘和 監訳・水野 孝之 訳) - logical cypher scape2を読んだついでに、これらの論文も読んでみた 倉田剛「社会存在論の「統一理論」について」 https://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~t980020/Husserl/Vol_17_2019/03_kurata.pdf 第1節から第6節までは、グァラ本の紹介 基本的には、グァラ本の意義を評価している その上で、第7節にグァラ説への疑問点が挙げられている 7「統一理論」の問題点 7.1「同一説」への疑問 グァラ:サールの構成的ルールにおけるY項を消去可能であると述べた上で、椅子と椅子を構成する原子集団を二重に数え上げる誤謬と同じ誤謬であると批判(第5章「構成」) 倉田(1):二重の数え上げを誤謬とす

              倉田剛「社会存在論の「統一理論」について」「いかにして社会種の実在性は擁護されうるのか」 - logical cypher scape2
            • 【フッサールの現象学とは】伝記的情報・特徴・概念をわかりやすく解説|リベラルアーツガイド

              フッサールの現象学とは、ドイツの哲学者エドムント・フッサールによって創始された哲学理論で、私たちの意識に何かが現れてくるという事態が何を意味するのかを解明しようとしたものです。 現象学の創設者と知られるフッサールの議論は、哲学を専門とする学徒だけでなく、広く人文社会科学に関心ある方に取って重要です。 難解な議論として有名ですが、この記事では以下の内容をまとめます。 フッサールの伝記的情報 フッサールの現象学の特徴 フッサールの現象学の重要概念 好きな箇所だけでも構いませんので、ぜひ読んでみてください。

                【フッサールの現象学とは】伝記的情報・特徴・概念をわかりやすく解説|リベラルアーツガイド
              • 富山豊『フッサール 志向性の哲学』のあとに読むといいかもしれない文献 - 研究日誌

                ひとつまえのエントリの補足。富山豊『フッサール 志向性の哲学』には簡潔で要を得た読書案内がついているのだけど、そこで紹介されていないおすすめの文献をふたつ紹介しておこう。 (1)富山本の177–184ページでも論じられているフッサールの「充実」概念については、ジョスラン・ブノワの次の論文を読むと面白いだろう。簡単なものではないけど、富山本を読んだあとなら取り組めるための基本的な準備はできているはず。 (2)富山本はフッサール入門書であると同時に言語の意味とは何かという問題に取り組む本でもあるわけだけど、この問題についてフッサールがどのような立場をとっていたのかについては、アルカディウス・フルヅィムスキの以下の論文もある。富山本との違いについて考えてみると面白いと思う。 どちらの論文も2009年の末に出た『現代思想』のフッサール特集に掲載されている。この号にはフッサールの価値論・倫理学に関連

                  富山豊『フッサール 志向性の哲学』のあとに読むといいかもしれない文献 - 研究日誌
                • 稲垣 諭 (INAGAKI SATOSHI) - 「幾何学の起源」再考 ―フッサール現象学のリサーチ・プログラム - 論文 - researchmap

                  稲垣 諭 巻 号 9 開始ページ 93 終了ページ 108 記述言語 日本語 掲載種別 研究論文(学術雑誌) リンク情報 URLhttps://toyo.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=11922&item_no=1&page_id=13&block_id=17 エクスポート BibTeX RIS

                  • 日本十進分類法(全て):この項目の歴史、内容、特徴、等を幅広く、深く、理解する

                    0 総記 00 総記 000 総記 002 知識.学問.学術 002.7 研究法.調査法 科学方法論→116.5 学術研究奨励→377.7 自然科学→400 社会科学→300 知識の分類→116.5 007 情報科学 007.1 情報理論 007.11 サイバネティックス 007.13 人工知能.パターン認識 007.15 エキスパート システム 007.2 歴史.事情 007.3 情報と社会:情報政策 007.35 情報産業.情報サービス 007.4 情報源 007.5 ドキュメンテーション.情報管理 007.52 主題分析 007.53 索引法 007.54 抄録法 007.55 クリッピング 007.57 情報記述の標準化 007.58 情報検索.機械検索 007.6 データ処理.情報処理 007.61 システム分析.システム設計 007.63 コンピュータ システム.ソフトウェア

                      日本十進分類法(全て):この項目の歴史、内容、特徴、等を幅広く、深く、理解する
                    • 社会団体論の基礎づけ

                      GRUNDLEGUNG DER LEHRE VOM SOZIALEN VERBAND 尾高朝雄 (Tomoo Otaka) 1932 法学博士 京城帝国大学法哲学教授 エトムント・フッサール名誉教授閣下 崇敬の念をもって本著を捧げる 邦訳及び電子テキストデータ化 藤田伊織 2024.10.12 東京大学法学部教授(法哲学)であった尾高朝雄先生は、歯の治療中にペニシリン注射でショック症状を起こし1956年5月15日に57歳で死去されました。1956年5月に亡くなられたため、その著作物の著作権保護期間は、ドイツ語で執筆されオーストリアで出版されたものであっても、2007年1月1日に終了しています。現在の2018年に改正された著作権法は遡及しないので、この著作物については、すでに著作権保護期間の終了が明らかです。また、これまで邦訳出版された経緯もないので、翻訳して公開することに何ら問題はないと考

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