2024年5月24日 剱持 由起夫(JST インドリエゾンオフィサー) 教育とITを融合させた「エドテック」企業として、時価総額が1兆円に達したベンチャーが世界に2つある。インドのバイジューズ(Byju's)と中国のユアンフーダオ(Yuanfudao)だ。バイジューズは2022年に220億ドルと評価され、有料ユーザー数も世界最大規模(280万人)だったが、2024年にはその価値が95%以上も減少し、10億ドルにまで落ち込んだ。 インドのスタートアップ投資はコロナ禍の2021年にピークを迎え、多くのユニコーン企業が誕生したが、その後は縮小傾向にある。2023年には前年の約3分の1まで減少した。このような状況下で、バイジューズの企業価値も急落し、Times of IndiaやBusiness Standardなどの主要メディアが報じている。急落の主な要因はマネジメント問題とされているが、本記事