オランダ・ハーグの国際法廷に出廷し、顔をふくラトコ・ムラディッチ被告(2021年6月8日撮影)。(c)Peter Dejong / POOL / AFP 【6月9日 AFP】オランダ・ハーグの国連(UN)国際刑事法廷メカニズムは8日、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦のセルビア人勢力軍事部門元司令官で、「ボスニアの虐殺者」との異名をとるラトコ・ムラディッチ(Ratko Mladic)被告について、ジェノサイド(大量虐殺)などの罪で終身刑とした一審の判決を支持した。これで同被告の刑が確定した。 一審は2017年、ムラディッチ被告に対し、1992~95年のボスニア・ヘルツェゴビナ内戦時のジェノサイド、戦争犯罪、人道に対する罪で終身刑を言い渡し、被告は控訴していた。 ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦では、セルビア人勢力がスレブレニツァ(Srebrenica)を制圧した際、イスラム教徒の男性と少年を中心とし