それでもなぜ、フロム・ソフトウェアが難易度調整要素すら搭載せずにこのようなゲームをプレイヤーに突きつけてくるのかといえば、それはプレイヤーというものを信頼しているからではないかと思う。そしてそんなフロム・ソフトウェアをプレイヤーもまた信頼しているから何度投げ出しそうな難易度のボスに直面したとしても、ゲームをそう簡単には投げ出さないのではないだろうか。〔強調は原文〕 たとえプレイヤーを置いてけぼりにしかねないとしても、ゲームの難度を高く設定したことの背景には、「それでもついてきてくれるはずだ」というプレイヤーへの「信頼」がある──このような解釈はたしかに可能である。しかしその一方で、先のグレッグの言葉を借りれば、高難度に手こずりギブアップしてしまうプレイヤーに対して「無関心」である、あるいはそうしたプレイヤーを「無視」しているとも解釈できるはずだ。人によっては当然ネガティブに捉えられてもおか