今回はUbuntu 21.10とそのフレーバーでFcitx 5を使用する方法を紹介します。 Fcitx 5とは Fcitx 5は第274回で紹介したFcitxの後継バージョンです。バージョンアップ版ではなく新規に開発され、パッケージも別々です。すなわちFcitx(4)とFcitx 5の両方がリポジトリに存在し、同時にインストールして切り替えて使うこともできます。 Fcitx 5はFcitxでできることはおおむねそのままでき、比較的スムーズに移行できるでしょう。よって今からFcitxを積極的に利用する理由はあまりありません。 Fcitx 5の特徴はWaylandセッションで使用することを主眼に置いて開発されていることです。少なくともMozcを使用する場合は、IBusよりもFcitx 5のほうがいいのですが、その理由はまたおいおい解説していきます。 今回はUbuntu 21.10を対象とします