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himaginaryの検索結果281 - 320 件 / 578件

  • 大不況後の賃金曲線 - himaginary’s diary

    というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン)。原題は「The Wage Curve After the Great Recession」で、著者はDavid G. Blanchflower(ダートマス大)、Alex Bryson(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)、Jackson Spurling(ダートマス大)。 以下はその要旨。 Most economists maintain that the labor market in the United States is ‘tight’ because unemployment rates are low. They infer from this that there is potential for wage-push inflation. However, real wages are falling rapi

      大不況後の賃金曲線 - himaginary’s diary
    • 財政拡大余地はあるのか? - himaginary’s diary

      直近のNBER Working Papersで財政支出の拡大余地を理論面から研究した論文が3本上がっているが、2本は拡大余地に肯定的で、1本は否定的である(ただし肯定的な論文の一本と否定的な論文はゼロ金利下限時を対象にしている)。 一つは、コチャラコタ(Narayana R. Kocherlakota、ロチェスター大)による「Public Debt Bubbles in Heterogeneous Agent Models with Tail Risk(テールリスクのある不均一主体モデルにおける公的債務バブル)」で、ここやここの3項目目に関係する議論を展開している。以下はその要旨。 This paper studies the public debt implications of a class of Aiyagari (1994)-Bewley (1977)-Huggett (1993

        財政拡大余地はあるのか? - himaginary’s diary
      • スーパースターかスーパーヴィランか? 韓国の成長の奇跡における大企業 - himaginary’s diary

        というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン;ungated版)。原題は「Superstars or Supervillains? Large Firms in the South Korean Growth Miracle」で、著者はJaedo Choi(FRB)、Andrei A. Levchenko(ミシガン大学)、Dimitrije Ruzic(INSEAD)、Younghun Shim(IMF)。 以下はungated版の結論部。 We document a novel fact about South Korea’s growth miracle period: a dramatic increase in manufacturing firm concentration. To understand the driving forces and the mac

          スーパースターかスーパーヴィランか? 韓国の成長の奇跡における大企業 - himaginary’s diary
        • 金がすべてではない:妨害行動のオークションでの高価格入札から推計したカットスロート・キッチンにおける勝利のプレステージ価値 - himaginary’s diary

          というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Money Isn’t Everything: Estimating the Prestige Value of Winning Cutthroat Kitchen from Overbidding in Sabotage Auctions」で、著者はMeg Snyder(イェール大)、Daniel Bragen(サスケハナ大)、Matthew Rousu(同)、Christopher M. Snyder(ダートマス大)。 以下はその要旨。 We seek to estimate the prestige value of winning beyond monetary prizes in Cutthroat Kitchen, a cooking show in which dishes are

            金がすべてではない:妨害行動のオークションでの高価格入札から推計したカットスロート・キッチンにおける勝利のプレステージ価値 - himaginary’s diary
          • 財政赤字ギャンブル再訪 - himaginary’s diary

            マンキューがブログで、「四半世紀後、依然として重要で、おそらくはより重要になっている(Still relevant, maybe more relevant, after a quarter century.)」というコメントを添えて、MarketWatchの記事(注:無料閲覧回数に上限あり)にリンクしている。同記事では、マンキューがローレンス・ボール(Laurence M. Ball)、ダグラス・エルメンドルフ(Douglas W. Elmendorf)が1995年に共著した論文「The Deficit Gamble」が取り上げられている。以下は記事の概要。 1995年の論文では、正しい条件の下では政府は無限に財政赤字を計上して債務を借り換え続けることができ、債務を実際に返済することが無いという賭けができる、としている。 四半世紀が経過し、連邦債務が何十兆ドルと積み上げられた後、パンデミ

              財政赤字ギャンブル再訪 - himaginary’s diary
            • 金融危機と政治的過激化:如何に破綻した銀行がヒトラーの権力への道を拓いたか - himaginary’s diary

              というBIS論文が上がっている(H/T Mostly Economics)。原題は「Financial crises and political radicalization: How failing banks paved Hitler's path to power」で、著者は Sebastian Doerr(BIS)、Stefan Gissler(FRB)、Jose-Luis Peydro(インペリアル・カレッジ・ロンドン)、Hans-Joachim Voth(チューリッヒ大)。 以下はそのリンクページ上のまとめ。 Focus Do financial crises fan the flames of fanaticism? Many have argued that the financial crisis of 2007–09 not only wrought havoc on

                金融危機と政治的過激化:如何に破綻した銀行がヒトラーの権力への道を拓いたか - himaginary’s diary
              • 不確実性下での疫病対策・再論 - himaginary’s diary

                前回エントリでは、コロナ禍による健康被害を疫学者が過小推計したとされる米国を、過大推計したとされる日本と対照させてみた。一方、こちらの2020年6月エントリで紹介したNBER論文では、過小推計した場合と過大推計した場合の推移を、不確実性を組み込んだマクロ経済SIRモデルで評価していた。だが、紹介時点のNBER論文はまだ生煮えであり、その後2021年4月にアップデートされたほか、今年に入って米国科学アカデミー紀要(PNAS)で改めて公開されている。以下はそのPNAS版の論文の「重要性」と「要旨」。 Significance How forcefully should policymakers react to a pandemic given uncertainty about the infectivity and severity of a new disease or variant?

                  不確実性下での疫病対策・再論 - himaginary’s diary
                • 金融政策の労働需要経路と労働供給経路 - himaginary’s diary

                  というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「The Labor Demand and Labor Supply Channels of Monetary Policy」で、著者はSebastian Graves(FRB)、Christopher K. Huckfeldt(同)、Eric T. Swanson(UCアーバイン)。 以下はその要旨。 Monetary policy is conventionally understood to influence labor demand, with little effect on labor supply. We estimate the response of labor market flows to high-frequency changes in interest rates around FOMC announ

                    金融政策の労働需要経路と労働供給経路 - himaginary’s diary
                  • 3つの一人当たりGDP・補足 - himaginary’s diary

                    前回エントリの最後で、「GDP指標の各国比較の際に使われる購買力平価の動向が、実際の対ドルレートの動向と国によってかなり異同があるというのは、注意を要する」と書いたが、その購買力平価(PPP)と、WEOデータベースに収録されているCPIの各国と米国の比を比較してみたのが下図である(PPPが右軸、米国はCPIそのものと2017年時点購買力平価の一人当たりGDPをドル建て一人当たりGDPで割ったものとの比較)。 これも国によって差はあるが、CPI指数の比率というかなりラフな指標でもPPPの大まかな方向性をある程度捉えられることが分かる。 日本については右肩下がりの傾向が目立つが、良く見るとアベノミクスの期間はそれがいったん緩やかになり、コロナ禍後の米国のインフレの進展でまた元のトレンドに戻ったことが分かる。また、以前本ブログで指摘したように、アベノミクス以前の低下トレンドについても、1980年

                      3つの一人当たりGDP・補足 - himaginary’s diary
                    • ある感染症学者からのコーエンへの回答 - himaginary’s diary

                      14日エントリではコーエンが感染症学者について投げ掛けた疑問への回答を紹介したが、そこで紹介した回答者が大学院で学んだ感染症学に見切りをつけて別の道に進んだ人だったのに対し、ジョセフ(Joseph)という本職の感染症学者*1が自ブログで応答エントリを上げ、それをコーエンがリンクしている。そちらでは、やはりというべきか、14日エントリで紹介した回答とは時に正反対のことが述べられている。 以下はその応答エントリの概要。 感染症学者の給与 医学部との繋がりがあるため、大学の平均を概ね上回る。ただ、公衆衛生学部の人は恥ずかしくなるほど低い。人々は彼らから良いニュースを聞きたがるため、良いニュースを生み出すプレッシャーがあり、この界隈のスキャンダルは大体が過度に楽観的な予測から生じる。 感染症学者はどれくらい賢いか(GREスコアはいかほどのものか)? 学部時代に感染症学に進むわけではないのでこの質問

                        ある感染症学者からのコーエンへの回答 - himaginary’s diary
                      • ゼロベータ金利 - himaginary’s diary

                        というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「The Zero-Beta Interest Rate」で、著者はSebastian Di Tella(スタンフォード大)、Benjamin M. Hébert(同)、Pablo Kurlat(南カリフォルニア大)、Qitong Wang(同)。 以下はungated版の冒頭。 The interest rate is one of the most important prices in a market economy. It captures the intertemporal price of goods and plays a central role in business cycles and monetary policy. In this paper we use equity returns to const

                          ゼロベータ金利 - himaginary’s diary
                        • コント:ポール君とラリー君――軟着陸宣言は早計かの巻 - himaginary’s diary

                          前々回エントリで紹介したツイートの前の2つの12/30のツイートで、サマーズは以下のように述べている。 I think there's still a risk that the market is probably underestimating: that we're not going to quite make as much progress on inflation as people hope, and there's not going to be quite as much room for Fed easing as people hope. https://bloomberg.com/news/articles/2023-12-29/summers-says-investors-probably-underestimating-inflation-risk?utm_s

                            コント:ポール君とラリー君――軟着陸宣言は早計かの巻 - himaginary’s diary
                          • 米国のコロナによる累積死者数にワクチンと行動が及ぼした影響 - himaginary’s diary

                            というNBER論文が上がっている。原題は「The Impact of Vaccines and Behavior on U.S. Cumulative Deaths from COVID-19」で、著者はAndrew Atkeson(UCLA)。 以下はその冒頭。 What impact did the deployment of vaccines together with public and private efforts to slow the spread of COVID-19 have on cumulative mortality from this disease in the United States over the three year period from early 2020 through June 2023? There are a number of

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                            • インドの低いCovid-19の致死率を読み解く - himaginary’s diary

                              というNBER論文が上がっている。原題は「Decoding India's Low Covid-19 Case Fatality rate」で、著者はMinu Philip(NYU)、Debraj Ray(同)、S. Subramanian(独立研究者)。 以下はその要旨。 India’s case fatality rate (CFR) under covid-19 is strikingly low, trending from 3% or more, to a current level of around 2.2%. The world average rate is far higher, at around 4%. Several observers have noted that this difference is at least partly due to India’

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                              • 1907年のニューヨークの銀行恐慌の国際的な波及についての実証結果 - himaginary’s diary

                                というスイス国立銀行論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Evidence on the international financial spillovers of the New York Bankers' Panic of 1907」で、著者は同行のThomas Nitschka。 以下はその要旨。 Using a unique dataset of daily returns on all Swiss stocks traded on the Zurich exchange, I use event study methods to show that the New York Bankers' Panic of 1907 affected foreign stock markets earlier than previous studies of the i

                                  1907年のニューヨークの銀行恐慌の国際的な波及についての実証結果 - himaginary’s diary
                                • ソビエトの1932-33年の大飢饉の政治経済的な原因 - himaginary’s diary

                                  一昨年に映画も製作された*1ホロドモールを取り上げた表題のNBER論文が上がっている(cf. 昨年9月時点のWP、タイラー・コーエンの紹介、Mostly Economicsの紹介)。論文の原題は「The Political-Economic Causes of the Soviet Great Famine, 1932–33」で、著者はAndrei Markevich(ニューエコノミックスクール), Natalya Naumenko(ジョージメイソン大)、Nancy Qian(ノースウエスタン大)。 以下はQianの研究紹介サイトでのまとめ。 We document several new facts about the Soviet Great Famine, 1932–33: i) there was no aggregate food shortage; ii) regional m

                                    ソビエトの1932-33年の大飢饉の政治経済的な原因 - himaginary’s diary
                                  • 今週のはてなブログランキング〔2022年7月第5週〕 - 週刊はてなブログ

                                    はてなブログ独自の集計による人気記事のランキング。7月24日(日)から7月30日(土)〔2022年7月第5週〕のトップ30です*1。 # タイトル/著者とブックマーク 1 【特商法3条】最近なぜか訪問販売がしつこかったので撃退用の法律おさらい - 頭の上にミカンをのせる by id:tyoshiki 2 『チェンソーマン』藤本タツキ先生が影響受けた、オススメしている作品【映画編】 - 社会の独房から by id:Shachiku 3 データサイエンティストは何を勉強すべきか:「教養」と「必須」と「差別化」と - 渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ by id:TJO 4 Treasure Data を退職しました - k0kubun's blog by id:k0kubun 5 《他者》をスパイスとする搾取性と、デート文化におけるアジア人女性フェチ - It all depend

                                      今週のはてなブログランキング〔2022年7月第5週〕 - 週刊はてなブログ
                                    • メイド・イン・ロシア? ロシアにおける輸入代替の可能性の評価 - himaginary’s diary

                                      というフィンランド銀行の論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Made in Russia? Assessing Russia’s potential for import substitution」で、著者は同行のHeli Simola。 以下はその要旨。 Russia’s brutal military aggression on Ukraine has led to extensive economic sanctions by Western countries and the withdrawal of many foreign companies from Russian markets. The isolation of Russia from the international community has substantially restrict

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                                      • COVID-19が仕事殺すにゃロックダウンはいらぬ:韓国での局地的発生の影響 - himaginary’s diary

                                        都々逸混じりで訳せば表題のようになるタイトルのNBER論文が上がっている。原題は「COVID-19 Doesn't Need Lockdowns to Destroy Jobs: The Effect of Local Outbreaks in Korea」で、著者はSangmin Aum(明知大)、Sang Yoon (Tim) Lee(ロンドン大学クイーン・メアリー 校)、Yongseok Shin(セントルイス・ワシントン大)。 以下はその要旨。 Unlike most countries, Korea did not implement a lockdown in its battle against COVID-19, instead successfully relying on testing and contact tracing. Only one region, Dae

                                          COVID-19が仕事殺すにゃロックダウンはいらぬ:韓国での局地的発生の影響 - himaginary’s diary
                                        • ランダム化比較試験主義者が(引き続き)支配すべきか? - himaginary’s diary

                                          というNBER論文が上がっている(2018時点のWP)。原題は「Should the Randomistas (Continue to) Rule?」で、著者はジョージタウン大のMartin Ravallion。 以下はその要旨。 The rising popularity of randomized controlled trials (RCTs) in development applications has come with continuing debates about the merits of this approach. The paper takes stock of the issues. It argues that an unconditional preference for RCTs is questionable on three main counts.

                                            ランダム化比較試験主義者が(引き続き)支配すべきか? - himaginary’s diary
                                          • ロシアは「国ガチャ」の外れなのか? - himaginary’s diary

                                            少し前にロシア出身のモデルの方が以下のようなツイートをして話題になった。 最近「親ガチャ」って日本語覚えたけど、日本で生まれた時点で「国ガチャ」に成功してるから甘えるな🤪— 🌹ディアナ🌹 (@_charisma_doll) 2022年4月29日 こちらのインタビュー記事によると、 あのツイートの意図は今起こっている母国の時事問題を絡めて、自分の「国ガチャ」の失敗を自虐する一方で、日本は治安、生活環境や便利なサービスが多く恵まれているから、親ガチャよりそもそも「国ガチャに成功してる」という、ロシアと日本の生活を経験した私が、トゲのある内容にアレンジした日本への賛辞でした とのことだが、個人的には今回の件はむしろ、天然資源に恵まれたロシアの「国ガチャ」の強さを浮き彫りにしたように思われる。即ち、これだけの経済制裁を科されても原油価格などが高騰したことによりむしろ貿易黒字を確保し、一時下落

                                              ロシアは「国ガチャ」の外れなのか? - himaginary’s diary
                                            • 通貨戦争、貿易戦争、および世界需要 - himaginary’s diary

                                              というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Currency Wars, Trade Wars, and Global Demand」で、著者はOlivier Jeanne(ジョンズ・ホプキンス大)。 以下はその要旨。 This paper presents a tractable model of a global economy in which countries can use a broad range of policy instruments---the nominal interest rate, taxes on imports and exports, taxes on capital flows or foreign exchange interventions. Low demand may lead to unemployment because

                                                通貨戦争、貿易戦争、および世界需要 - himaginary’s diary
                                              • (成功した)民主主義は自らの支持を育む - himaginary’s diary

                                                というNBER論文をアセモグルらが上げている。原題は「(Successful) Democracies Breed Their Own Support」で、著者はDaron Acemoglu(MIT)、Nicolás Ajzenman(サンパウロ・スクール・オブ・エコノミクス)、Cevat Giray Aksoy(欧州復興開発銀行)、Martin Fiszbein(ボストン大)、Carlos A. Molina(MIT)。 以下はungated版の結論部の前半。 Many commentators view our age as the twilight of democracy (e.g., Deneen, 2019 and Mishra, 2017) and surveys reporting dwindling support for democratic institutions

                                                  (成功した)民主主義は自らの支持を育む - himaginary’s diary
                                                • 学界マクロとFRBマクロ - himaginary’s diary

                                                  Claudia Sahmという元FRBエコノミストが12月19日に以下のようなツイートを行った。 PS there is a weird tension (often tinged with disrespect) between academic macro and Fed macro. I saw it right away when I got to the Board. I didn't quite understand it, but that didn't take long. I am vocal about it now. academic macro has done immense damage in the world. (拙訳) 追伸:学界マクロとFRBマクロの間には、(軽蔑の色合いが付いていることが多い)奇妙な緊張関係がある。FRBに来た時に私はすぐにそれを目にし

                                                    学界マクロとFRBマクロ - himaginary’s diary
                                                  • 指導者のテロとの戦いにおいては良きコミュニケーションが最善の武器 - himaginary’s diary

                                                    安倍元首相の銃撃事件についてニュージーランドのアーダーン首相の言葉が引用されるのを目にしたので、英語圏ではその言葉はどのように受け止められているのか知りたいと思ってぐぐったところ、Carmen Jacquesという人の1年前の表題の論説(原題は「Good communication the best weapon in a leader’s war on terror」)に行き当たった。以下はそこからの引用。 In response to the recent stabbing attack in a shopping centre in New Zealand, Prime Minister Ardern said: "What happened today was despicable, it was hateful it was wrong. It was carried out b

                                                      指導者のテロとの戦いにおいては良きコミュニケーションが最善の武器 - himaginary’s diary
                                                    • COVIDによる経済的不確実性 - himaginary’s diary

                                                      Scott R. Baker(ノースウエスタン大)、Nicholas Bloom(スタンフォード大)、Steven J. Davis(シカゴ大)の論文をもう一丁。表題の通り、今度は彼らの”本領”と言うべき不確実性に関する論文。原題は「COVID-Induced Economic Uncertainty」で、共著者はStephen J. Terry(ボストン大)。 以下はその要旨。 Assessing the economic impact of the COVID-19 pandemic is essential for policymakers, but challenging because the crisis has unfolded with extreme speed. We identify three indicators – stock market volatility

                                                        COVIDによる経済的不確実性 - himaginary’s diary
                                                      • 低技能の移民も経済・財政的にプラスの影響をもたらすのか? - himaginary’s diary

                                                        MRブログでアレックス・タバロックが低技能の移民も財政的にはプラスの便益をもたらす、という研究を紹介し、タイラー・コーエンもそれを肯っている。 以下は、タバロックが紹介したMark Colas(オレゴン大)とDominik Sachs(ザンクトガレン大)によるAEJ論文「The Indirect Fiscal Benefits of Low-Skilled Immigration」(WPへのリンクがある著者の一人のページ)の要旨。 Low-skilled immigrants indirectly affect public finances through their effect on resident wages and labor supply. We operationalize this indirect fiscal effect in a model of immigrat

                                                          低技能の移民も経済・財政的にプラスの影響をもたらすのか? - himaginary’s diary
                                                        • 2023年に賃金物価スパイラルは起こるのか? - himaginary’s diary

                                                          前回エントリで紹介したブランシャールのインフレ論にMITのIvan Werningが反応し、自分の研究を紹介する連ツイを立てている。 Olivier is making an important point that inflation comes from distributional conflict, but getting a lot of pushback. In my view misplaced. This prompts me to share some research that explores this view of inflation with Guido Lorenzoni. The analysis is done with a completely standard component of a macro New Keynesian (Calvo) mod

                                                            2023年に賃金物価スパイラルは起こるのか? - himaginary’s diary
                                                          • マクロ経済研究の現在と過去 - himaginary’s diary

                                                            というNBER論文が上がっている(H/T Mostly Economics、3月時点のSSRN版)。原題は「Macroeconomic Research, Present and Past」で、著者はPhilip J. Glandon(ケニオン大)、Kenneth Kuttner(ウィリアムズ大)、Sandeep Mazumder(ベイラー大)、Caleb Stroup(デイビッドソン大)。 以下はその要旨。 How is macroeconomic research conducted and what is it trying to accomplish? We explore these questions using information gleaned from 1,894 articles published in ten leading journals. We find

                                                              マクロ経済研究の現在と過去 - himaginary’s diary
                                                            • インフレ予想がインフレにとって重要だと思うのはなぜ?(そしてそう思うべきなのか?) - himaginary’s diary

                                                              というFRBのJeremy B. Ruddが書いた論文(原題は「Why Do We Think That Inflation Expectations Matter for Inflation? (And Should We?)」)をMostly Economicsが紹介している。以下はその要旨。 Economists and economic policymakers believe that households' and firms' expectations of future inflation are a key determinant of actual inflation. A review of the relevant theoretical and empirical literature suggests that this belief rests on extr

                                                                インフレ予想がインフレにとって重要だと思うのはなぜ?(そしてそう思うべきなのか?) - himaginary’s diary
                                                              • マンキューとウクライナ - himaginary’s diary

                                                                マンキューが「My Heart is Breaking」と題したエントリで、ウクライナと自分の縁と、最近の思いについて書いている。 I was born in New Jersey, grew up in New Jersey, and have spent most of adult life in Massachusetts, but I have always felt a kinship with Ukraine. All four of my grandparents were born there. They left as teenagers early in the 20th century, before World War I and the Russian Revolution made a return to their homeland untenable. I

                                                                  マンキューとウクライナ - himaginary’s diary
                                                                • ゼロサム思考、努力を抑圧する考えの発展、および経済発展 - himaginary’s diary

                                                                  というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Zero-Sum Thinking, the Evolution of Effort-Suppressing Beliefs, and Economic Development」で、著者はJean-Paul Carvalho(オックスフォード大)、Augustin Bergeron(南カリフォルニア大)、Joseph Henrich(ハーバード大)、Nathan Nunn(ブリティッシュコロンビア大)、Jonathan L. Weigel(UCバークレー)。 以下はその要旨。 We study the evolution of belief systems that suppress productive effort. These include concerns about the envy of others, belie

                                                                    ゼロサム思考、努力を抑圧する考えの発展、および経済発展 - himaginary’s diary
                                                                  • 何がコロナ禍期の米インフレをもたらしたのか? - himaginary’s diary

                                                                    という論文(原題は「What Caused the U.S. Pandemic-Era Inflation?」)をバーナンキとブランシャールが書いている。以下はその要旨。 We answer the question posed by the title by specifying and estimating a simple dynamic model of prices, wages, and short-run and long-run inflation expectations. The estimated model allows us to analyze the direct and indirect effects of product-market and labor-market shocks on prices and nominal wages and to q

                                                                      何がコロナ禍期の米インフレをもたらしたのか? - himaginary’s diary
                                                                    • 経済成長の過去と未来:半内生的見解 - himaginary’s diary

                                                                      以前ここやここでその研究内容を紹介したことのあるスタンフォード大のCharles I. Jonesが、表題のNBER論文(原題は「The Past and Future of Economic Growth: A Semi-Endogenous Perspective」)を先月上げている。以下はungated版の導入部からの引用。 The essence of semi-endogenous growth theory is simple. Romer (1990), in a contribution that was recognized with a Nobel Prize in 2018, emphasized that ideas are nonrival, or more colloquially, infinitely usable. ... This infinite us

                                                                        経済成長の過去と未来:半内生的見解 - himaginary’s diary
                                                                      • 在宅勤務のメリット - himaginary’s diary

                                                                        スタンフォード大のNick Bloomは在宅勤務について精力的に研究を行っているが*1、9/29付けのThe Hill記事で在宅勤務のメリットについてまとめている(H/T アレックス・タバロック)。以下はその概要。 ハイブリッド勤務からは小幅なプラスの生産性の利得が得られる。通勤時間の節約は、オフィスにいる日が少なくなることによるコミュニケーションの低下を補って余りある。 一方、フルリモートは通常、生産性に小幅のマイナスの影響を与える。指導、イノベーション、企業文化構築の問題があるからである。だが、これは適切な管理で逆転できると思われる。リモートのチームを運営するのは難しいが、上手くできれば良いパフォーマンスが得られる。 なお、企業は生産性よりも利益を気にするが、在宅勤務は経費を大幅に減らす。被雇用者は在宅勤務に価値を置くので、人材の採用と維持のコストが減少する。フルリモートの会社はオフィ

                                                                          在宅勤務のメリット - himaginary’s diary
                                                                        • インフレは一連の不幸な出来事だったのか、それとも原罪だったのか? - himaginary’s diary

                                                                          前回、前々回エントリで紹介したバーナンキ=ブランシャール論文について、ブルッキングス研究所のセミナーで討論者を務めたジェイソン・ファーマンが、その討論スライドを基にした連ツイを起こしている。 Was inflation A Series of Unfortunate Events or Original Sin? My discussion of the Bernanke-@ojblanchard1 paper at Hutchins @BrookingsEcon. Short version: their model/results are agnostic. My view is *core* inflation is mostly original sin. A 🧵 https://brookings.edu/wp-content/uploads/2023/04/20230523-

                                                                            インフレは一連の不幸な出来事だったのか、それとも原罪だったのか? - himaginary’s diary
                                                                          • フィッチ米国債格下げへの経済学者の反応 - himaginary’s diary

                                                                            については既にブルームバーグやBBCで報道されているが、以下に関連ツイートをまとめておく。 ●サマーズ The United States faces serious long-run fiscal challenges. But the decision of a credit rating agency today, as the economy looks stronger than expected, to downgrade the United States is bizarre and inept. (google翻訳を一部修正) 米国は長期的で深刻な財政課題に直面している。しかし、経済が予想よりも好調に見える今日、米国の格付けを引き下げるという信用格付け会社の決定は奇妙かつ不適切である。 ●マシュー・イグレシアス*1 So Fitch cites: — A governan

                                                                              フィッチ米国債格下げへの経済学者の反応 - himaginary’s diary
                                                                            • 中間階級の職の再建へのAIの適用 - himaginary’s diary

                                                                              というNBER論文(原題は「Applying AI to Rebuild Middle Class Jobs」)をMITのDavid Autorが上げている(H/T Mostly Economics;cf. 同内容のNOEMA記事に関する本人のツイート)。 以下はその要旨。 While the utopian vision of the current Information Age was that computerization would flatten economic hierarchies by democratizing information, the opposite has occurred. Information, it turns out, is merely an input into a more consequential economic function

                                                                                中間階級の職の再建へのAIの適用 - himaginary’s diary
                                                                              • サマーズ「日本製鉄のUSスチール買収を阻止すべきではない」 - himaginary’s diary

                                                                                こちらやこちらの報道で伝えられている通り、サマーズがブルームバーグTVで改めて日本製鉄のUSスチール買収を支持する発言を行った。その動画にリンクしたツイートでサマーズは以下のように述べている。 There is no legitimate national security or reasonable economic rationale for the prevention of the Nippon - US Steel deal. Japan is one of our staunchest allies. (拙訳) 日本製鉄とUSスチールの取引を阻止する正当な安全保障上もしくは合理的な経済的な根拠は存在しない。日本は我々の最も信頼できる同盟国の一つだ。 ブルームバーグTVの該当箇所の文字起こしは以下の通り*1。 Larry, one of the things that's bee

                                                                                  サマーズ「日本製鉄のUSスチール買収を阻止すべきではない」 - himaginary’s diary
                                                                                • 社会革命と専制体制の耐性 - himaginary’s diary

                                                                                  という論文をタイラー・コーエンが紹介している。論文の原題は「Social Revolution and Authoritarian Durability」で、著者はJean Lachapelle(V-dem研究所*1)Steven Levitsky(ハーバード大)、Lucan A. Way(トロント大)、Adam E. Casey(ミシガン大)。 以下はその要旨。 This article explores the causes of authoritarian durability. Why do some authoritarian regimes survive for decades, often despite severe crises, while others collapse quickly, even absent significant challenges? Bas

                                                                                    社会革命と専制体制の耐性 - himaginary’s diary