サモア独立国では先日、史上最も劇的な選挙があったばかりだが、その結果をめぐって、法的措置による脅しや、「陽動作戦」、「策略」が渦巻き、国として身動きが取れない状況に陥ったため、再選挙へと舵が切られた。 国家元首(首相とは別の立場)のトゥイマレアリイファノ・ヴァアレトア・スアラウヴィ二世殿下は、4月9日に行われた総選挙の結果を無効にしたと発表し、5月21日に再投票を行うことになった。 スアラウヴィ二世殿下は記者会見で、「総選挙の結果、政権と呼べるほどの明確な多数派が存在せず、(再投票の)実施が公共の利益にかなうことが明らかな場合、私は国家元首として、やり直しの選挙を要請することができると確信している」と発表した。 サモア独立国では、39年間同国を統治してきた人権推進党(HRPP)と、昨年設立されたFAST党との間で、選挙結果をめぐり行き詰まりが続いていた。 以前はHRPPに属し、副首相を務め