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筒井康隆に関するq52464のブックマーク (1)

  • 淡々とした空想紀行文の余韻 筒井康隆「旅のラゴス」 - サラダ坊主日記

    吉田健一の「金沢」を繙くことに飽きて、新たに筒井康隆の「旅のラゴス」という小説を読み出した。文頭から文末まで縦横に視点が入れ代わり、文意が宙吊りにされ続ける吉田健一の酩酊したような文章と比べると、随分簡潔で読み易いように感じられる。いっそ無愛想なほどに過剰な文学的修飾を排除した文体である。だが、決して無味乾燥という訳ではないし、極限まで切り詰められ、彫琢された文章で綴られた物語でもない。大雑把と言えば大雑把、冗長な情景描写などには然して関心も示さずに、要点を抑えてサクサクと語り続ける。ごわごわとした麻布のような手触りで、様々な架空の街での体験が淡々と綴られていくのである。しかも、そこには巨大な物語の劇的な「うねり」のようなものは必ずしも存在しないばかりか、敢えて意図的に取り除かれているようにも感じられる。 しかし、この小説は面白い。ダイナミックな物語、リアリティ濫れる描写、そういった所謂「

    淡々とした空想紀行文の余韻 筒井康隆「旅のラゴス」 - サラダ坊主日記
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