★(5) ロシア極東部の中心都市、ハバロフスク。市内を走る自動車の多くが、日本の中古車である。中古だが、故障もなく走り続ける日本車は人気が高く、そのことがロシア人の日本への高い評価につながり、憧れを抱かせ、好印象を与えている。 ハバロフスクには極東軍事博物館がある。 出征兵士の無事を願った寄せ書きの日の丸や、貫通痕が痛ましい鉄兜などが展示されていた。壁一面の大パノラマは、日ソ中立条約を破棄して満州になだれ込んできたソ連軍と日本軍との戦闘の模様であった。この戦いの停戦後、ソ連はあろうことか60万人もの日本軍将兵をシベリアに強制連行し、過酷な環境下で強制労働を強いた。 ハバロフスクは将官収容所があり、満洲国皇帝、溥儀(ふぎ)も収容されていた。日本軍将兵は「いつか帰れる!」と祖国を夢見て、たとえ捕らわれの身になろうとも日本軍人としての誇りを胸に、過酷な強制労働にも耐え続けた。 レーニン広場に建つ
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