知的好奇心をそそった「科学」の昔の付録。手前左からカメラ、アリの巣の観察セット、顕微鏡。後は、現在の人気ムック「科学のタマゴ」のヘリコプターとロボット 小学館の「小学五年生」「小学六年生」と学研の「学習」と「科学」。多くの子供たちに親しまれてきた学習雑誌が、今年度いっぱいで休刊した。工夫を凝らした付録もおなじみだった名門誌は、なぜ長い歴史にピリオドを打ったのか。(佐藤憲一) 小学生のころ、書店の店頭で付録を挟み込んだ小学館の学習雑誌の分厚さにどきどきし、毎月家庭に届けられる「学習」「科学」を心待ちにしていた人は少なくないはずだ。庶民文化研究家の町田忍さん(59)は、「学習雑誌は学校で教える以上の情報を子供たちに提供し、子供たちの知的レベルの向上に役立ってきた。読者には作る楽しみのある付録も魅力で僕自身、『小学二年生』についていた東京タワーの紙模型や、粉状のものから生物『シーモンキー』が生ま