タブレットにとっての「iPad」は、かつてのMP3プレーヤーにとっての「iPod」のようなものだ。もはやそう言っても差し支えないと思う。筆者が言いたいのは、Appleが再び論理的で実際的な購買習慣を打ち崩し、米国における「Beanie Baby」や「Snuggie」のような文化的現象になる大ヒット商品を世に出したということだ。 それでも、iPadの成功をiPodの成功と比較する意見を聞くと、どこか違和感を覚えてしまう。iPod戦争を経験し、その分析に膨大な時間を費やした筆者は、iPod時代とiPad時代の表面的な類似点よりもさらに深いところまで掘り下げて、両デバイスの時代が本当に考えられているほど似ているのかを検証しなければならないと感じている。 そこで、過去を振り返りiPod戦争とは実際は何だったのか考察し、本当に歴史は繰り返そうとしているのかを検証する。 土台 よく知られているように、