[東京 20日 ロイター] 為替市場では11月中旬以降、円安ドル高の余地を探る動きが断続的に見られる。背景には、日本銀行にインフレ目標導入と大胆な追加緩和実行を求める自民党の安倍晋三総裁の発言や日本の貿易赤字継続などの材料がある。 本稿執筆時点(日本時間12月20日午後5時現在)で今年のドル円相場を振り返ると、対円のドル高値は12月19日に記録した84.62円、ドル安値は2月1日に記録した76.03円である。2011年10月末に記録した円の戦後最高値(75.31円)が更新されることはなかった。12年は「円高ドル安基調に歯止めがかかった年」だったと言えよう。