アイフルの事件で「そもそも金なんか借りるな」「貧乏なやつはそれなりの生活をしろ」という人が一部にいるようだ。私は消費者金融を利用したことはないし、利用する人の中にはパチンコ狂のような連中も少なくないのだろうが、こういう一見もっともな意見を吐く人には疑問がある。昔から金にだらしない人は一定数いたわけで、消費者金融業がこれだけ盛んなのはCMやATMの影響もあるのだろうが、やはり社会が要請しているからと考えるべきではないだろうか。 昔の貧乏な人はいわゆる貧農か日雇い労働者だった。こういう人々は毎日食べることで精一杯だったが、それ以外にはほとんどお金を使わずに済むような生活だった。年中ほとんど同じぼろぼろの汚い服を着て、風呂も週にいっぺんくらい入ればよかった。今の貧乏な人はこうした古典的な貧者とは全く違う。今の貧乏な人は、仕事をしていても接客業やパソコン関係などが多い。スーツやネクタイはもちろん、