サミュエル・バーバー(Samuel Barber, 1910年3月9日-1981年1月23日)は、アメリカの作曲家です。特に「弦楽のためのアダージョ」が有名ですね。彼はペンシルヴァニア州ウェスト・チェスター出身。音楽家の家系に生まれ、フィラデルフィアのカーティス音楽学校で作曲・ピアノのほか、フリッツ・ライナーに指揮を学び、最優等を得て卒業しました。その後1935年に、ローマのアメリカ学士院より奨学金を得て、翌年よりイタリア留学を果たします。同地で《弦楽四重奏曲第1番ロ短調》を作曲、この第2楽章が後に弦楽合奏用に編曲され、《弦楽のためのアダージョ》として広く親しまれるに至りました。 バーバーは同世代の作曲家たちとは違ってモダニズムや実験的姿勢に走らず、和声法や楽式において、かなり伝統に従っていました。彼の作品群は豊かで華麗な旋律が特徴的で、「新ロマン主義」の作曲家、「最後のロマンティスト」と