初代プレイステーションは久夛良木健氏の夢から生まれた「遊びのためのワークステーション」であった。PS、PS2、PS3と進化するにつれ、家庭内の「エンターティンメントマシン」としての位置づけがより明確になってくる。PS3は高性能なゲーム機でもあり、最先端のメディアプレイヤーでもあり、多目的用途のネットワークマシンでもある。リアルタイムコンピューティングを実現するものだ。 巷で話題になっているという採用情報ページ内にある「プレイステーション開発誕生秘話」では、そのようなプレイステーションの変遷と開発の歴史をたどることができる。自画自賛だし脚色もされているだろうが、まるで上質な小説のような文体からは開発者たちのプレイステーションにかける熱き思いが伝わってくる。 「PS3のハードウェアデザインとユーザーインターフェースの開発者インタビュー」を読むと、徹底したデザインコンセプトと細部に至るこだわりが