緑藻の葉緑体奪う単細胞生物 進化過程解明に期待―福井工業大など 2023年04月21日20時31分配信 単細胞生物「ラパザ」が緑藻「テトラセルミス」を捕らえる様子(上)。下はテトラセルミス(棒線は10マイクロメートル)(福井工業大の丸山萌研究補助員提供) 緑藻から光合成を行う葉緑体を奪い、自らの遺伝子群で制御して短期間利用する単細胞生物が発見された。ミドリムシやコンブ・ワカメ類は大昔にそれぞれ緑藻、紅藻の葉緑体を取り込んだと考えられており、葉緑体を自らの小器官として獲得する進化過程の解明に役立つと期待される。福井工業大や北海道大、神戸大などの国際研究チームが21日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。 6年分の餌、一度に 深海生物オオグソクムシ―長崎大など この単細胞生物「ラパザ」は北大で研究する山口愛果・日本学術振興会特別研究員らがカナダ西海岸の潮だまりで発見し、福井工業大の丸山萌