中共当局に家族ごと拉致された転生霊童ニマ少年。当時6歳だった男児は今年4月25日19歳の誕生日を迎えた。国家による拉致犯罪。それは中共によるチベット圧政の象徴でもある。 1989年4月25日、チベットの小さな村に一人の男児が生まれた。ラサから北東に250キロ離れたナムチュ地方のラリという村だった。男児の名は、ゲンドゥン・チューキ・ニマ。 転生霊童の生誕である。 その年の1月、胡錦濤と共に祖国に戻っていたパンチェン・ラマ10世が不可解な突然死を遂げてから、チベットの高僧たちは、転生霊童を探し始めていた。 ▼ニマ少年の現存する唯一の写真 パンチェン・ラマとは、チベット第2位の活仏で、阿弥陀如来(無量光仏)の化身とされる。転生霊童は、エソテリックな儀式を経て、高僧が様々な検証作業を重ね、最終的に時のダライ・ラマによって認定される。 生誕から6年後の1995年5月14日、ダライ・ラマ14世法王猊下