子どもにワクワクや楽しさ、悲しさ、教訓などを教えてくれる絵本。大人になって読んでみると、また違った印象を受けることもあるかもしれません。夜眠る前に、雨降りの日に、もちろん、晴れの日だって、絵本を読む時間は、きっと、貴重な時間となることでしょう。 というわけで、大人も子どもも楽しめる絵本の紹介をしていきたいと思います。 第13回は、ガース・ウィリアムズ作・絵、松岡 享子訳『しろいうさぎとくろいうさぎ』です。 初版は1965年。長い間語り継がれている1冊です。 ストーリーはこんな風。 広い森の中に、しろいうさぎとくろいうさぎが住んでいました。2匹は、毎日クローバー飛びをしたり、一日中楽しく遊びました。 あるとき、2匹で遊んでいると、くろいうさぎが、とても悲しそうな顔をします。「どうしたの?」としろいうさぎが聞くと、くろいうさぎは「ぼく、ねがいごとをしているんだよ。いつも いつも、いつまでも、き