南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊作成の「日報」をめぐる特別防衛監察について、今国会中の結果公表は見送られることになった。稲田朋美防衛相は16日午前の閣議後会見で、公表時期について「徹底的な調査に支障をきたす恐れがある。まだ明確なものを決めているわけではない」と明言を避けた。 日報問題をめぐっては「廃棄した」とされていた日報が陸自内で保存されていた疑いが発覚したことを受け、稲田氏は3月、特別防衛監察を指示。当時、「できるだけ早く監察結果を報告するよう指示している」と述べ、今国会中の中間報告にも前向きな姿勢をしていた。しかし、「野党側に国会での攻撃材料を与えてしまう」(防衛省関係者)として後退。結局、今国会中に中間報告も公表しなかった。政府関係者によると、監察結果の公表時期は官邸との調整のうえで探っているという。 稲田氏は会見で、野党側から特別監察が「隠れみの」との
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