坂倉準三によるモダニズム建築。小田急百貨店新宿店本館が解体へル・コルビュジエに師事し、モダニズム建築を多数手がけた坂倉準三。その坂倉建築である小田急百貨店新宿店本館が解体され、再開発されることとなった。 ル・コルビュジエに師事し、数々のモダニズム建築を残した坂倉準三(1901〜1969)。その代表作のひとつであり、多くの人々に親しまれてきた小田急百貨店新宿店本館が、再開発に伴い解体される。 小田急百貨店新宿店本館は新宿駅西口に位置するデパートで1967年に全面開業。坂倉は新宿駅西口地下広場全体の設計にも携わっており、小田急百貨店はこの設計と併行して坂倉が力を注いだ建物で、駅舎と鉄道の軌道上を立体的に活用した複合商業ビルだ。 西口からは一見ひと続きに見える小田急百貨店新宿店本館だが、じつは北側(左半分)の地下鉄ビルは坂倉建築ではない。近代建築史が専門の松隈洋(京都工芸繊維大学教授)によると、