「中国主導の高速鉄道計画は欠陥だらけ」(ウォール・ストリート・ジャーナル紙=WSJ)、「中国製の高速鉄道、前途多難なスタート」(ブルームバーグ)、「中国の55億ドルの高速鉄道計画が停滞」(フィナンシャル・タイムズ紙=FT)――。日本との受注競争を制した中国主導のインドネシア高速鉄道計画が、スタートからつまずいている。先月21日にジョコ大統領も出席した華やかな起工式が行われたが、工事は未だ手付かず。世論の批判や問題点を、主要欧米各紙も大々的に報じる事態となっている。 ◆安全・環境基準、用地買収など問題山積 完成すれば東南アジア初となるインドネシアの高速鉄道計画は、首都ジャカルタと第3の都市バンドン間の140kmを4駅で結ぶ。総工費は約55億ドル(約6400億円)で、2019年の開業を目指す。海外投資の積極誘致を主要政策に掲げるジョコ大統領肝いりの一大プロジェクトだ。日本との激しい受注競争の末
![スタートから混乱のインドネシア高速鉄道計画、中国にとって試練…“まだ前兆に過ぎない”](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a48c73a34e0ddf453348d232ca109487d46edb2b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-newsphere.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F02%2Fchinese_high-speed_rail.jpg)